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「 NHK ためして ガッテン 」 2 0 1 2 年 夏 v o l . 1 5 の ご紹介 です。 - いっぺい

2024/12/21 (Sat) 12:57:27

ちなみに ボク は 「 開脚 の ストレッチ 」 を していますが、すごい 効果 です。

◇ 24 ページ から。

朗報 (ろうほう) ! ストレッチ で 血管 が 若返 (わかがえ) る !

《 ストレッチ で 「 線維芽 細胞 (せんいが さいぼう) が 活性化 し、新しい コラーゲンが ! 」 》

ガチガチ に かたくなり、糖化 (とうか) されてしまった コラーゲン を やわらかく する 方法 は ある のでしょうか。

じつ は 近年、ストレッチ に よって 糖化 した コラーゲン が 改善 することが わかって きました。

その ときに 重要な 働きを するのが 「
線維芽 細胞 」 です。

線維芽 細胞 は、コラーゲン を 作ってくれる 貴重な 細胞。

私たちの 体中 の 組織 にありますが、何もしないままでは、眠っている 状態に あります。

この 眠っている 線維芽 細胞 を目覚 (めざ) めさせる 方法 が、まさに ストレッチ なのです。

ストレッチ で 筋肉 を 伸 (の) ばすと、その 刺激 (しげき) によって 線維芽細胞 が 活性化 します。

じつ は ストレッチ を すると、古い コラーゲン は ところ どころ 傷 (きず) つきます。

すると、コラーゲン が 損傷 (そんしょう) したこと に 気づいた 線維芽 細胞 は、傷 ついた 古い コラーゲン を 捨 (す) て、修復 (しゅうふく) を 助 (たす) ける 働 (はたら) き をします。

その 際 (さい)、糖化した コラーゲン を 壊 (こわ) し、新しい コラーゲン に 作り替 (つくりか) えて くれる のです。

新しいコラーゲンがたくさんできれば筋肉はやわらかく、しなやかに変わります。

ストレッチを繰り返せば、糖化したコラーゲンがより多く修復され、体はさらに動かしやすくなり、線維芽細胞が効率よく働くようになります。

さらにうれしいことに、ストレッチによって動脈硬化が改善していくこともわかってきました。

これはストレッチの刺激によって、血管の筋肉にあるコラーゲンの糖化が改善されるという効果に加え、血管の内皮細胞から、血管をリラックスさせる N O (
一酸化 窒素 ) が出るためだと考えられています。

体の柔軟性を高めるということは、いわば全身を若返らせることにつながるのです。

◇ 25 ページ から。

血管 が 硬 (かた) い と動脈 硬化 を はじめ、高血圧、脳卒中、心筋こうそく など あらゆる 病気 の リスク が 上がります。

でも ストレッチ を することで、これらの 病気の 予防効果 があることが わかったのです。

一般的に 血管の 若返りなど 健康を 保 (たも) つためには、ウォーキング などの 有酸素 運動 が 効果的 です。

有酸素 運動 により 血管 を 広 (ひろ) げる N O ( 一酸化 窒素 ) が 出ることが わかっているためです。

ただ、有酸素 運動 だけでは、血管 の 壁 (かべ) そのもの を 新しく したり 修復 したり することは できません。

ところが ストレッチ を 行う と 直接 (ちょくせつ) 線維芽 細胞 が 活性化 されるので、コラーゲン の 若返り が 起 (お) こり、血管 壁 (けっかん へき) を変える 効果 が 期待 できる のです。

《 無理のない 範囲で 毎日 続けることが 大切 》

ストレッチ を 行うと、自律神経 にも 変化が 起こります。

自律神経 の なか でも、リラックス しているときに 働く 副 交感 神経 が 優位 になるため、血管 が 広がり、全身 の 血行が よくなるのです。

ですから、肩コリ や 冷え性 などの 改善にも 非常 に 効果的 です。

ストレッチ は1日 10分 程度 を 目標 に 行 (おこな) いましょう。

小分 (こわ) けに 行っても かまいません。

最初は 体 が かたくて 伸 (の) びなくても、毎日 行って 伸ばす 筋肉 を 増 (ふ) やしていくと、徐々 (じょじ) に やわらかく なって いきます。

【 解 説 した 人 】

宮地 元彦 (みやち もとひこ) さん。
国立健康・栄養研究所
健康 増進 研究 部長・
運動 ガイド ライン 研究室 長。

□ 参考 文献

「 NHK ためして ガッテン 」
2 0 1 2 年 夏 v o l . 15

https://photos.app.goo.gl/9mMptQ6PmVGRE8mG9

稲盛 和夫 ( いなもり かずお ) さんの 「 考え方 」 という 本 の ご紹介です - いっぺい

2024/12/07 (Sat) 13:36:13

✳ 本 の 帯 (おび) にある 言葉 から ✳

「 どんな 境遇 にあっても、
ひたむきに、人間 を 磨 (みが) く。」

「 当代 随一 (とうだい ずいいち)
の 経営者 が 実践 (じっせん)
してきた自己 成長 を
促 (うなが) し、真 の 充足
(じゅうそく) を もたらす
唯 (ただ) ひとつ の
確実 な 方法 」

「人生の 目的 に 迷 (まよ) うとき、
生き方 に 悩 (なや) む とき、
心 が 晴れない とき、
支 (ささ) え に
なって くれる 1冊 ! 」

「 人間 として 正しいこと を
正しい まま に 貫 (つらぬ) く。

・ 大きな 志 ( こころざし = 目的
などの こうしようと 心 に
決めたこと ) を 持つ こと

・ 常 (つね) に 前向き ( = 物事 に
対して 積極的 で、肯定的、
建設的 である 様。 ポジティブ )
で あること

・ 努力 を
惜 (お) しまないこと

・ 誠実 ( せいじつ = 私利 私欲 を
まじえず、真心をもって 人 や
物事 に 対すること ) で あること

・ 創意 ( そうい = いろいろ 工夫
して 見いだした 考え や 方法 )
を 凝 (こ) らすこと

・ 挫折 ( ざせつ = 仕事や計画などが、
中途 で 失敗し だめ になること )
に へこたれないこと

・ 心 が 純粋 で ある こと

・ 謙虚 ( けんきょ = 自分を 偉いと
思わず、すなおに 他に 学ぶ
気持があること ) で あること

・ 世 の ため、人 の ために
行動 すること 」

本来、人生 とは
希望に 満 (み) ちて
いる もの です。

( 中 略 )

未来 に 希望 を
抱 (いだ) き、
明るく 積極的に
行動 していく ことが、
仕事 や 人生 を
より 良くする
第 1 条件 です。

── 本文 より

◇ 12ページ から。

《 幸せな 人生 に
導 (みちび) いてくれる
たった 1つの 鍵 (かぎ) 》

私 は これまで 仕事 に
追 (お) われ、仕事 を
追いかける 人生 でした。

しかし、そんな 人生 を
振 (ふ) り 返ってみると、
「 私 ほど 幸せな
人間 は いない 」
と しみじみ 思います。

1959年 に 28名 の
町 工場 から スタート した
京セラも、1984年 に
電気 通信 事業 の 自由化 に
際 (さい) して 設立 させて
いただいた 第二 電電
( 現・KDDI ) も、
順調 に 成長 発展 を
遂 (と) げることが できましたし、

晩節 (ばんせつ = 晩年) を
汚 (けが) す のではないか と
心配 された 日本 航空 の 再建 も、
なんとか その 任 (にん) を
果 (は) たすことができました。

もちろん、その 過程に おいては、
さまざまな 苦労が あった
ことも 事実 です。しかし、
そんな 苦労 も 含 (ふく) めて、
今になって 振 (ふ) り 返れば、
「 何 (なん) と幸せな 人生 だろう 」
と 思える のです。

それは、どんな 境遇 (きょうぐう)
に あろう とも、「 人間 として
正しいこと を 正しいまま に
貫 (つらぬ) く 」 と いうことを
強く 意識し、現在 まで 変わらずに
実践 (じっせん) してきたことが
もたらして くれたこと
なのではないか と 思っています。

私は どのような 「 考え方 」 を
選択 (せんたく) するか によって、
自分 の 人生を、素晴 (すば) らしい
ものに つくり 上げる ことも
できれば、壊 (こわ) すこと
にもなる と 考えて います。

人 は 誰 でも、人生 で、
思いもよらぬ 障害 (しょうがい) に
遭遇 (そうぐう) します。

そんな 困難 (こんなん) に
直面 (ちょくめん) したとき、
どちらに 向 (む) いて 進むのかは、
すべて 自分 の 「 考え方 」 から
来 (く) る 判断 (はんだん) です。

その 1つ ひとつ の 判断 が
集積 (しゅうせき) された ものが、
人生 の 結果 となって
現 (あらわ) れるのです。

ならば、常 日頃 (つねひごろ) より、
自 (みずか)ら を 正しい 方向 へ
導 (みちび) く 「 考え方 」 に
基 (もとづ) いた 判断 をしていれば、
どんな 局面 でも 迷 (まよ) う
ことは ありません。

いつも 正しい 行動 が とれ、
結果 も 素晴らしいものに
なって いく はずです。

一方 (いっぽう) 、自分だけが
よければ いい という 利己的
(りこてき) な 心 や気まぐれな
感情 など、自分 を 悪 (あ) しき
方向 (ほうこう) へ 導 (みちび) く
「 考え方 」 が もたらす
判断 基準 (はんだんきじゅん)
しか 持っていない 人 は、
常 (つね) に 揺れ 動く 自分 の 心 に
左右 (さゆう) される ことに なります。

人間 とは 弱 (よわ) いものです。
環境 に 負け、自分 自身 の 欲望に
負 (ま) け、心 が 乱れ、人 の 道 に
反することも やってしまう のも
事実 です。

だからこそ、何かに 迷ったときに
判断 の 基準 となる 正しい
「 考え方 」 を 持つことが
たいへん 大切 です。

自ら を 正しい 方向 に 導く
「 考え方 」 と いうものは、
まさに 闇 (やみ) を
照 (て) らす 光 です。

人生路 (じんせいろ) を
歩いて いく とき に、
素晴らしい 人生 へ と
続く 道 を 示 (しめ) してくれる
羅針盤 (らしんばん) と なって
くれる のです。

《 「 考え方 」 と 「 熱意 」 の
大切さ に 気づく 》

人間として 正しい 「 考え方 」 を
持つことが、私たち の 人生 に
どれほど 大きな 影響 を 与えるか。

そのことを 理解して
いただく ために、まず、
人生 や 仕事 の 結果を
表 (あらわ) す 方程式 に ついて
お話 したい と 思います。

私 は 長年、この 方程式 の
値 (あたい) を 最大にするよう、
日々 懸命 (けんめい) に
仕事 に 取り組んで きました。

また この 方程式 でしか、
自分 の 人生 も、京セラ や
KDDI の 発展、そして
日本 航空 の 再生 も 説明することは
できない と 思っています。

《 私 の 考える 人生 の 方程式 》

《 人生 ・ 仕事 の 結果 =
考え方 × 熱意 × 能力 》

私は、さして 裕福 では ない
家 に 生まれ、若い ときは
中学 や 大学 の 入試 試験、
そして 就職 試験 に
ことごとく 失敗 しました。

多くの 挫折 (ざせつ) を 経験 し、
人並 (ひとな) み 程度 の
「 能力 」 しか 持たない 私 が、
人並み 以上の ことを
成 (な) し 遂 (と) げる には
どうすれば いい のだろうか。

そう 悩 (なや) んだ 末 (すえ) に
見出 ( みいだ = 発見 ) したのが、
この 方程式 です。

この 方程式 は、「 能力 」 「 熱意 」
「 考え方 」 という 3つ の 要素
から 成り立って います。

「 能力 」 というのは、頭 が
いい と いうだけ では なく、
運動神経 が 発達 しているとか、
頑健 ( がんけん = 健康 )
で ある と いった 身体的 な 能力
も 含 (ふく) めたもので、
多くは 生まれつき
備 (そな) わって いる ものです。

この 「 能力 」 を 点数 で
表 (あらわ) せば、個人差 が
ありますから、0 点 から 100 点
まで ある と いえる でしょう。

ろくに 勉強 も せず 運動 能力 も
ない と いうような 人 を 0 点
と すると、運動 神経 も 発達 し、
健康 でも あり、学校 の 成績 も
抜群 (ばつぐん) という ような
人 が 100 点 と なる わけ です。

この 「 能力 」 に 「 熱意 」 という
要素 が 掛 (か) かって きます。

「 熱意 」とは、「 努力 」 と
言い 換 (か) えても いい のですが、
これに 関 (かん) しても、やはり、
個人差 が あり、0 点 から 100 点
まで あります。

人生 や 仕事 に 対して 燃える
ような 情熱 を 抱き、一生 懸命 に
努力する 人 を100 点 とすると、
やる気 や 覇気 ( はき = 意気・意志)
の ない、無気力 で 努力 しない 人
は 0 点 と なります。

この 「 熱意 」 は 「 能力 」 と
異 (こと) なり、自分 の 意志 で
決める ことが できます。

だから 私 は、まず 誰にも
負けない 努力 を 重ねよう
と 思いました。

能力 は さほど 高くは ない
かも しれない が、熱意 だけは
誰にも 負けないほど、
持とうと 思ったのです。

頭 が いい からと 努力 をしない 人
より は、自分 には 能力 は ない と
自覚 して、誰 よりも 情熱 を 持って
努力 した 人 の ほうが、はるかに
素晴らしい 結果 を 残すことに
なる はずだ と 考えた わけ です。

最後に 「 考え方 」 という 要素 が
掛 (か) かって きます。

「 考え方 」とは、その 人 の 思想、
哲学 という 意味 でも ありますし、
理念、信念 といっても
構 (かま) わないでしょう。

または、人生観、人間性などと
置き換えても いい でしょうし、
人間 としての 生きる姿勢 と
いっても いい かもしれません。

そういうもの を 総称 (そうしょう)
として 「 考え方 」 と 呼ぶ わけです。

この 「 考え方 」 こそ が、
最も 大事な 要素 であり、
方程式 の 結果 を 大きく
左右 (さゆう) することになります。

なぜなら、先 (さき) の 「 能力 」 や
「 熱意 」 が 0 点 から 100 点 まで
あるのに 対して、「 考え方 」 には、
悪い 「 考え方 」 から、
良い 「 考え方 」 まで、
それぞれ マイナス 100 点 から
プラス 100 点 まで の 大きな
振れ幅 (ふれはば) が ある からです。

「 能力 」 も 「 熱意 」 も、
高ければ 高いだけ いい のは、
言う までも ありません。

しかし、それ 以上に、自分の
「 考え方 」 が プラス なのか、
それとも マイナス なのか、
さらに、その 数値 は 高いのか、
低いのか という ことが、
人生 や 仕事 の 結果 を
大きく 左右 (さゆう) する
ポイント に なります。

〈 中 略 〉

◇ 22ページ から。

《 良い 「 考え方 」 と
悪い 「 考え方 」 》

よく 「 才 (さい) に 使われるな 」
と 言います。才能 の ある 人 は
つい 自分の 才能 を 鼻 に かけ、
傲慢 ( ごうまん = 高慢・不遜 )
に 振る舞 (ふるま) って しまいます。

それは、先 (さき) ほど も 述べた
日本 航空 の 例 を みても
明 (あき) らかです。

以前 の 日本 航空 は、「 日本を
代表する 航空 会社 」として、
ちやほや されてきた 長い 歴史 が
あるものですから、幹部 社員 たち は
知らず 知らず のうちに
傲慢 ( ごうまん = 高慢・不遜 )
に なって いました。

ですから 私 は、生意気 (なまいき)
で 不遜 (ふそん) な 態度 をとる
幹部 社員 には、厳 (きび) しく
叱責 (しっせき = 相手 の 非を
とがめ、きびしく注意する )
を しました。

「 リーダー には 謙虚 (けんきょ)
さ が 必要であり、こういう 事態
に なったことを 自分 自身 の
責任 として 反省 しなければ
ならない 」 と 説 (と) きました。

幹部 社員 は 皆 (みんな)、
高い能力 を 持つ 非常に
エリート 意識 の 高い
人たち ばかり です。

学歴 も 高く、礼儀 正しくも
見えるけれども、実は
慇懃 無礼 (いんぎんぶれい) で、
努力 の 大切さ や 人間として
正しい 「 考え方 」 など
気にも 留 (と) めません。

そんな 才覚 だけを 備えた
人間 が 大きな 権力を 握り、
企業内 を 牛耳 (ぎゅうじ) る
ようになり、組織 全体 が
「 人 として 大事 なこと 」 を
ないがしろ に して しまった。

そのような 組織 が お客様 を
大切に するはず が ありません。

そのために、日本 航空は
2 兆 3 千 億 円 もの 巨額 の
負債 (ふさい) を 抱えて 経営 破綻
(けいえい はたん) しました。

才能 を 使うのは 「 心 」 だと
言われるように、「 考え方 」 が
自分 の 能力 を 動かして
いかねばなりません。

心 を 失 (うしな) い、能力
だけ が ある という 人 は、
「 才 に 溺 (おぼ) れる 」 と
言われるように、
必ず 失敗 します。

つまり、プラス の 「 考え方 」 を
持って 「 心 を 高める 」 こと に
努める のが たいへん
大事 なのです。

では、私 の 考える プラス の
「 考え方 」、マイナス の 「 考え方 」
とは、どのようなものなのでしょうか。

プラス の 「 考え方 」 とは、
端的に 言えば、正義、公正、
公平、努力、謙虚、正直、
博愛 などの 言葉 で 表現される、
プリミティブ ( = 素朴・そぼく) な
倫理観 (りんりかん) そのもの
であり、世界 の どこでも 通用する
普遍的な もの ばかりです。

そして、その 反対 に、マイナスの
「 考え方 」 とは、プラスの
「 考え方 」 の 対極 に くるもので
あると 私 は 考えています。

それら を 対比 させて 列挙 (れっきょ)
するならば、下 に 挙 (あ) げる ような
項目 (こうもく) として
示 (しめ) すことが できます。

✳ プラス の 「 考え方 」 ✳

常に 前向きで、肯定 的、
建設 的 である。

皆 (みんな) と 一緒 (いっしょ) に
仕事 を しようと 考える
協調性 を 持っている。

真面目 で、正直 で、謙虚 で
努力家 で ある。

利己的ではなく、「 足 (た) る 」
を 知り、感謝 の 心 を 持っている。

善意 に 満ち、思いやり が あって
優 (やさ) しい。

✳ マイナス の 「 考え方 」 ✳

後ろ 向き で、否定 的 で、
非 協力 的 で ある。

暗く、悪意 に 満ちて、
意地 (いじ) が 悪く、他人 を
陥 (おとしい) れようとする。

不真面目で、嘘 (うそ) つきで、
傲慢 ( ごうまん = おごり
たかぶって 人 を 見くだすこと )
で、怠け者 (なまけもの)。

利己 (りこ) 的 で 強欲 (ごうよく)、
不平 不満 (ふへい ふまん) ばかり。

自己 の 非 (ひ) を
棚 (たな) に あげて、
人を 恨 (うら) み、
人を 妬 (ねた) む。

〈 中 略 〉

幸運 に 恵 (めぐ) まれよう と、
災難 に 遭遇 (そうぐう) しようと、
常 (つね) に プラス の 「 考え方 」 を
養 (やしな) い、実践して
いくこと に 努 (つと) める。

人生 の 鉄則 は それに 尽 (つ) きる
といっても よい と 思います。

《 ほれぼれ するような
人 に なれ 》

本書は、素晴らしい 人生 を
送るために、正しく、清らかで、
強く、純粋 な 「 考え方 」 を 持つこと、
すなわち 美しく 高邁 (こうまい) な
人格 を 築 (きず) き 上げることが
いかに 大切 であるか ということを、
私 の 体験 を 交 (まじ) えて
述 (の) べた ものです。

本書 を 構成している 九つ の 章 は

「 大きな 志 を 持つこと 」

「 常 に 前向き で あること 」

「 努力 を 惜 (お) しまないこと 」

「 誠実 (せいじつ) で あること 」

「 創意 を 凝 (こ) らすこと 」

「 挫折 (ざせつ) に
へこたれ ないこと 」

「 心 が 純粋 で あること 」

「 謙虚 (けんきょ) で ある こと 」

「 世 の ため、人 の ため に
行動 する こと 」

から 構成 (こうせい) されており、
それぞれ が 独立 した
テーマ と なっています。

しかし、「 人生 は 考え方 に よって
形 (かたち) づくられる 」
という 本質 の 部分 では
互 (たが) い に しっかり と
結 (むす) びつき、一体 (いったい)
と なって、人生 に 幸福 を
もたらす「人間 の あり方 (かた) 」
を 指し示 (さししめ) しています。

〈 中 略 〉

大切なのは、「 こうありたい 」と
思い 続ける ことです。

「 こういう 人間 で ありたい 」
と 思って、一生 懸命
(いっしょう けんめい)
努力 し 続ければ、必ず
人間 は 成長 するものです。

もともと、生まれながらに 立派 な
人格 を 持った 人 は いません。

人間 は 一生 を 生きていくなかで、
自 (みず) ら の 意志 と 努力 で
高邁 (こうまい = 気高い・けだかい)
な 「 考え方 」 を 持った 人格 を
身 (み) に つけて いきます。

本書 が、そのように 絶 (た) えず
自分 自身 を 磨 (みが) き、
素晴らしい 人生 を 歩 (あゆ) んで
いこうとする 皆 (みな) さん に
とって、少しでも 役立つ ことを
願って やみません。

〈 後 略 〉

□ 参考 文献

「 考え方 」
稲盛 和夫 (いなもりかずお) 著
大和 書房 (だいわしょぼう) 発行

◇ 稲盛 和夫 オフィシャル サイト
https://www.kyocera.co.jp/inamori/

「 超訳・ゲーテ の 言葉 」 の ご紹介です - いっぺい

2024/11/15 (Fri) 22:19:32

◇ 1 ページ から。

《 まえがき 》

ヨハン・ヴォルフガング・フォン・ゲーテ ( 1749 ~ 1832 )。

言うまでもなく、
人類 永遠 の 宝 となる
すぐれた 文学 作品 を
数多く書き残してくれた
18、19世紀 の
大作家 にして 大詩人 です。

とくに、戯曲 の『 ファウスト 』
や 小説 の『 若き ウェルテル の
悩み 』など は、私たち
現代 日本人 にも、とても
馴染 (なじ) み 深いものです。

〈 中 略 〉

本書 では、そんな ゲーテ の
文章 に ちりばめられた
珠玉 (しゅぎょく) の 名言
の 中 から、とくに 私たち
日本人 の 心 に 響く
言葉 を 248点、
選び 抜いて 紹介 しています。

〈 中 略 〉

◇ 158ページ から。

第5章 心 に 関する 言葉

《 人の心を 清(きよ)らかに
するもの 》

人の心を、清らかな 高みに
導 (みちび) いてくれるもの。

それは、温 (あたた) かく
美しく 麗 (うるわ) しく、
神々 (こうごう) しく
慈悲 深 (じひ ぶか) く、
そして甘美 (かんび) で
心 ときめく ものである。

つまり 「 永遠に 女性的
なるもの 」 で ある。

【 ファウスト より 】

〈 中 略 〉

◇ 294ページ から。

《 言葉 の 選出 に あたって 》

本書は ゲーテの 数多くの
作品の中でも とくに
「 人生 いかに 生きるべきか 」
を 扱 (あつか)った 名句、
それも簡潔明解なるものを
選んで紹介することにした。

〈 中 略 〉

金森 誠也 (かなもり しげなり)

〈 後 略 〉

□ 参考 文献

「 超訳・ゲーテ の 言葉 」
著者
ヨハン・ヴォルフガング・
フォン・ゲーテ
訳者
金森 誠也 (かなもり しげなり)
長尾 剛 (ながお たけし)
発行所 P H P 研究所

□【 解説 マップ 】
ゲーテはどんな人?
代表作や生涯など
図解でわかりやすく

https://mindmeister.jp/posts/Goethe

稲盛 和夫さん の 「 心 (こころ) 。」 の ご 紹介 です。 - いっぺい

2024/10/03 (Thu) 18:48:59

帯 (おび) の 言葉 です。

「 すべて は〝 心 〟に 始まり、
〝 心 〟に 終わる。」

「 当代 随一 (とうだい ずいいち)
の 経営者 が たどりついた、
究極 (きゅうきょく) の 地平。」

◇ 13 ページ から。

《 人生 の すべて は 自分 の
心 が 映 (うつ) し 出す 》

これまで 歩 (あゆ) んできた
80 余年 の 人生を
振 (ふ) り 返 (かえ) る とき、

そして 半世紀 を 超 (こ) える
経営者 としての 歩み を
思い返すとき、

いま 多くの 人たちに 伝え、
残して おきたい のは、

おおむね 1つ のこと
しか ありません。

それは、
「 心 が すべてを 決めている 」
と いうこと です。

人生 で 起こってくる
あらゆる 出来事 は、
自ら の 心 が
引き 寄せた もの です。

それら は まるで
映写機 が スクリーン に
映像 を 映し出す ように、
心 が 描 (えが) いたもの を
忠実 (ちゅうじつ) に
再現 (さいげん) します。

それは、この 世の中 を
動かしている 絶対 法則 で あり、
あらゆることに 例外 (れいがい) なく
働 (はたら) く 真理 なのです。

したがって、心 に 何 を
描 (えが) く のか。

どんな 思い を もち、
どんな 姿勢 で 生きるのか。

それこそが、人生 を 決める
もっとも 大切な ファクター
( = 要素。要因。因子 ) と なる。

これは 机上 (きじょう) の
精神 論 でも なければ、
単 (たん) なる 人生 訓
でも ありません。

〈 中 略 〉

◇ 18 ページ から。

《 善 (ぜん ) なる 動機 を もてば、
成功 へと 導 (みちび) かれる 》

〈 中 略 〉

いかに 生きる か という 問 (と) いは、
すなわち いかなる 心 を もつ か と
同義 ( = 同じ 意味 ) で あり、
心 に 何を 描くか が、
どんな 人生 を 歩 (あゆ) むか
を 決定 します。

純粋 で 美しい 心 を もって
生きる 人 には、それに
ふさわしい、豊 (ゆた) かで
すばらしい 人生 が
拓 (ひら) けるものです。

〈 中 略 〉

◇ 25 ページ から。

美しく 純粋な 利他 (りた) の 心に
基 (もと) づいて、よき ことを
なそう と する とき、なぜ 物事 は
よい 方向 へと 導 (みちび) かれ、
運命 が 好転 していく のか ──
その 理由 を、私は
このように 考えて います。

人 の 心 の 奥 には
「 魂 (たましい) 」 と いわれる
ものが あり、その さらに 奥深く、
核心 (かくしん) とも いうべき
部分 には、
「 真我 ( しんが = 本当 の 自分 ) 」
と いわれる もの が ある。

それは もっとも 純粋 で、
もっとも 美しい
心 の 領域 (りょういき) です。

〈 中 略 〉

仏教 では 森羅 万象
(しんら ばんしょう) に
仏 (ほとけ) が 宿 (やど) って
いると 説 (と) きます。

古来 あらゆる 宗教 が
語ってきた ように、
この世 の あらゆる もの は、
宇宙 の 心 というべき
〝 たった 1つ の 存在 〟が、
それぞれ に 形 を 変えて
顕在 ( けんざい = はっきりと
形に あらわれて 存在すること )
したものだ ともいえる。

つまり、人 の 心 の もっとも
深い ところ にある
「 真我 (しんが) 」 まで
到達 (とうたつ) すると、
万物 (ばんぶつ) の 根源
ともいえる 宇宙 の 心 と
同じ ところへ 行き着く。

したがって、そこから 発 (はっ) した
「 利他 の 心 」 は 現実 を 変える 力
を 有 (ゆう) し、おのずと ラッキー
( = 幸運 ) な 出来事 (できごと) を
呼び込み、成功 へと
導 (みちび) かれるのです。

宇宙 の 心 とは、宇宙 を 形
づくってきた 「 大いなる 意志 」
といっても よい でしょう。

宇宙 には、すべて のもの を
幸せ に 導 (みちび) き、
とどまることなく 成長 発展
させよう とする 意志 が
働 (はたら) いて います。

宇宙 の 原初 (げんしょ) から
生成 発展 の 歴史 を ひもとけば、
そのこと が よく わかります。

そもそも、ひと握 (にぎ) り の
素粒子 (そりゅうし) しか なかった
宇宙 は、ビッグ バン を
契機 (けいき) に 原子 を つくり、
原子 は やがて 結合 して
分子 を 生み 出し ました。

さらに、分子 どうしが 結びついた
高分子 に D N A が トラップ
( = 整理。まとめる ) されて
生物 が でき、高等 生物 まで
進化 を 重 (かさ) ねてきました。

素粒子 の 塊 (かたまり) の まま
でも よかった はず ですし、
生物が 誕生しても 原始 生物 の
ままで 何 (なん) ら 問題 は
なかった はずです。

しかし、宇宙 は それで
よし と しません。

あらゆる ものが とどまる ことなく、
あまねく よい 方向に 向 (む) かって
進化し、発展 を 遂 (と) げていく。

ある 宗教家 は 「 宇宙には 愛が
遍在 ( へんざい = 広く あちこちに
ゆきわたって 存在すること )
している 」 と いいましたが、
そうした 「 気 」 が 宇宙 には 充満
している のでは ないでしょうか。

私 が 心 に 抱 (いだ) く 思い
も また、「 気 」 だと いっても よい。

したがって、すべてを よき 方向
へと 導こうとする よき 思い、
他 (た) を 幸せ に しよう とする
美しい 心 を もつ とき、
それは 「 宇宙 の 心 」 と
同調・共鳴 し、おのずと
物事 を よい 方向 へ と
導 (みちび) く のです。

〈 中 略 〉

◇ 48 ページ から。

《 巨大に なりすぎたもの を
滅 (ほろ) ぼす、宇宙 の
もう 1つ の 力 》

会社 経営 の 場合、その 動機が
欲望 に 基 (もと) づくもの
で あったり、金銭的 なものに
とどまっている 場合 は、
どんなに 成長 しても
長続き しません。

なぜ そうなるか といえば、
それには 宇宙 のもつ 2つの
大きな 力 が 作用している
と 考えられる からです。

すでに 述 (の) べた とおり、
宇宙 の 大 原則 は
「 成長 発展 」 に あります。

宇宙には 一瞬 たりとも
停滞 (ていたい) すること なく、
すべて の ものを 進化 発展
させて やまない エネルギー
が 満 (み) ちている。

しかし、実は 宇宙には もう 1つ
大きな 働き が あって、それは
「 調和 (ちょうわ) を 保 (たも) つ 」
というものです。

なぜなら、単 (たん) にすべてが
成長 発展 する ばかり では、
巨大 (きょだい) に なりすぎる
ものが 出てきて、全体 の
バランス ( = 均衡。調和 ) が
とれなくなって しまうからです。

あまりに 拡大 しすぎた ものは、
調和 を 保つ という 働きに
沿 (そ) って、崩壊 (ほうかい) の
方向 へと 導 (みちび) かれる。

それも また 宇宙 の 厳然
(げんぜん) たる 法則 なのです。

たとえば、地球上 で 最初 に
繁茂 (はんも) した 植物 は
シダ 類 でした が、あまりに
繁茂 した 結果、やがて 衰退
(すいたい) していく ことに
なりました。

恐竜 (きょうりゅう) も また
同じように、地球 を 覆 (おお) い
つくそうとした ところで、
気候 環境 の 変化 によって
絶滅 (ぜつめつ) して いった。

世界 の 歴史 を みても、栄華
(えいが) を 極 (きわ) め、
領土 を 拡大 し、巨大 に
なりすぎた 国 や 民族 が、
その後、衰退 (すいたい) したり
滅 (ほろ) んで しまうといった
例 (れい) は、枚挙 (まいきょ) に
いとま が ありません。

急激に 巨大に なりすぎた ものは
その成長が ピークに 達すると、
「 調和 を もたらす 」 という
宇宙 の 流れ に よって かならず
崩壊・衰退 させられる。

そして 再び、ほどよい 状態
(じょうたい)、本来 あるべき
姿 (すがた) へ と 軌道 修正
させられる わけ です。

人も 企業も、まずは 「 成長 発展 」
の 法則 に 従 (したが) って、
懸命に 努力を 重ねる 者 は
おのずと 発展 して いきます。

しかし、謙虚 (けんきょ) さを 忘れ、
自 (みずか) らの 欲望の ままに
拡大 ばかりを めざしていると、
バランス ( = 均衡。調和 ) を
崩 (くず) してしまう。

極端に 大きくなりすぎたものは、
これも 宇宙の 法則によって
崩壊 (ほうかい) させられます。

個人 でも 企業 でも、驚くほど
順調に 発展を 重 (かさ) ね、
成功 への 階段 を 勢 (いきお) い
よく 駆 (か) け上がった にも
かかわらず、あるとき を 境
(さかい) に、転落 の 道に
転 (てん) じることが 往々
(おうおう) にして あるのは、
実は そんな 宇宙 の メカニズム
( = 仕組み。しくみ ) が
働いて いる のです。

拡大 と 成長 の 末 (すえ) に
訪れる 破滅 ── それ を
回避 (かいひ) するためには、
成長を 重ねるに したがって、
「 調和 」することが 大切に
なって くる のです。

会社 で あれば、まず 社員 の
幸福のために 努力を 重ねる、
それが 実現 できるように なったら、
次は お客様 や 取引先、そして
まわりの 地域へと 貢献
(こうけん) する 対象を 広げ、
やがては 社会 全体 を 幸福 に
導くように 尽 (つ) くしていく。

そのために 必要 なのが
「 やさしい、思いやり の 心 」
── すなわち 利他 の 精神
なのです。

それを 根っこ として 謙虚さ を
忘れずに、調和することを
忘れずに 成長 を つづけるならば、
かならず 宇宙 が 応援してくれ、
成功 と 発展を 続けること
が できるのです。

〈 中 略 〉

◇ 151 ページ から。

《 正しい 判断 は〝 魂 (たましい) 〟
が もたらして くれるもの 》

物事を 損得 (そんとく) では なく
「善 悪 」 で 判断する、よい 心 を
意思 決定 の ものさし にする
と いう ことは、つね 日ごろ より
厳 (きび) しく 心 がけて
いなければ、なかなか
実行 できるものでは ありません。

経営 を 始めた 若いころ、私は よく
部下を つかまえては、次の ような
ことを いった ものです。

「 何か 問題 が 起こる。
その 解決 策 を 探 (さぐ) る。
そのとき、すぐに 頭に 浮かぶ
考え というのは すべて と
いって いい くらい エゴ や 欲望
や 感情 に 基 (もと) づくものだ。

よほどの 聖人 君子
(せいじん くんし) でない かぎり、
善 悪 による 判断を 直感的に
下 (くだ) すことは できない。

だから、最初 の 思いつき を
そのまま 結論 にする のではなく、
『 ちょっと 待てよ 』と いったん
その判断 を 脇 (わき) に おき、
善悪 の ものさし に しっかり
照 (て) らして、あらためて
問題を 考え 直 (なお) してみる。

誤謬 ( ごびゅう = まちがい ) なき
決定 のためには、そのような
ワンクッション が 必要なのだ 」

この言葉を 部下に 語りながら、
自分 自身 にも いい 聞かせて
いた もの でした。

実際 「こうしよう 」 と とっさに
脳裏 (のうり) に 浮かんだ 判断の
誤 (あやま) りに あとから
気づくという 経験 は、私 自身
にも いくらでも ありました。

そのように 的確な 判断を
下すとき 必要なのは、単に
頭のよさ や 知識の 豊富さ
だけでは ありません。

何よりも 大切なのは、心の中に
判断の ものさし となる 「 善悪 の
規範 (きはん = 原則。手本) 」
を もっているか どうかなのです。

では、その「 善悪 の 規範 」 は
どこから くるか といえば、
それは 心の 奥深くに ある
「 魂 (たましい) 」 から です。

先に 述べた とおり、人 の 心 の
中心部には 「 魂 」 が あり、
その もっとも 深い、核心
ともいうべき ところ には
「 真 我 (しんが) 」 が ある。


真 我 とは 「 真・善・美 」 という
言葉 が ふさわしい、
もっとも 純粋 で
もっとも 美しい 心 です。

そのように、愛 と 調和 に
満 (み) ちた 清 (きよ) らかな
「 真 我 」 を 人は だれでも 心 の
奥底 に もっている わけですが、
世の中の 荒波に もまれ、
酸 (す) いも 甘 (あま) いも
経験 していく につれ、そこに
さまざまな 知恵 や 知識 を
身に つけて いく。

それらを 仏教 では 「 業 (ごう) 」
と 呼 (よ) んで います。

「真 我 」 が 業 を まとったもの が、
「 魂 」 と いえます。

仏教 では 輪廻 転生
( りんね てんしょう )、すなわち
生まれ 変わりの 存在 を
うたっていますが、人は 何度 も
生まれ 変わる 過程 で、さまざまな
経験 をして 業 を 深めていきます。

「あの人の 魂は よくない 」 などと
いったりしますが、それは
その人が この世で
よくない〝 業 〟── すなわち
行為 や 考え、知恵 や 知識 などを
積み上げてきた といえる わけです。

この世に 生を 受けたとき、
私たちは すでに 魂を もっており、
その外側には 「 本能 」という
ものが とりまいて います。

生まれた ばかり の 赤ん坊 は
だれに 教えて もらった
わけでも ないのに、臍 (へそ) の
緒 (お) を 切られた 瞬間 から、
口 を あけて 肺 呼吸 を 始める。

そして お母さんの 乳 (ちち) を
吸って 栄養を 取りこむようになる。

それらは すべて、本能 の
なせる 業 (わざ) なのです。

やがて、本能 の 外側 を
とりまくように 「 感性 」 が
育ってくる。

成長するに したがって、
目が ひらいて 外界を
見るようになり、
音を 聞くようになり、
いやなことが あれば 泣いて
親に 訴 (うった) えるようになる
など、感性 が 形成 されて
きたことを 物語って います。

そして 感性の さらに 外側 に
「 知性 」を まとって
生きる ように なる。

2歳 ぐらいまでに 感覚 や
感情 が 十分 (じゅうぶん) に
発達すると、そこに 知性 が
芽生 (めば) えて きます。

このように、心 というものは、
もっとも 中心 にある 「 真我 」
を 含 (ふく) む 魂 が 存在し、
さらに その 外側に 本能、感性、
知性 が、それぞれ まるで
玉ねぎ の 皮 のように
層 (そう) を なしている
と 考えられる のです。

〈 中 略 〉

◇ 203 ページ から。

《 すべて は 心 に 始まり、
心 に 終わる 》

思い返せば、半世紀 を ゆう に
超 (こ) える 長い 年月 を、
私 は 会社 経営 という 仕事 に
捧 (ささ) げてきました。

その道は けっして、楽な 安全な
道では ありません でした。

いま 振り返れば、まるで 両脇
(りょうわき) が 崖 (がけ) に
なっている、危険 きわまりない
山の 尾根 (おね) を歩き
続けて きた ようなものです。

しかし、不思議 なもので、
進んでいくのを 不安に 思った
ことなど ありませんでした。

何か 大きなものに 守られている
ような 安心感 があり、その 中 で
信頼 と 確信 を もって 歩いて
こられた ように 思います。

〈 中 略 〉

── 純粋で 美しい心 を もって
事 (こと) に あたるならば、
何事も うまく いかない ものはない。

つねに 心 を 磨 (みが) き、自己
(じこ) を 高め つづけて いけば、
いかなる 苦難 (くなん) に 見舞
(みま) われようと、運命 は
かならず やさしく 微笑
(ほほえ) み 返してくれる ──

どこか 信仰心 にも 似た、そんな
信念 が 私 の 中 に 息 (いき)
づいて いて、ありがたい
お守 (まも) り のように 私 の
人生 を 助け、守って くれた。
そう 思えて ならない のです。

本書で 再三 述べてきた とおり、
人生 は 心 の ありよう で
すべてが 決まって しまいます。

それは 実に 明確 で
厳然 とした 宇宙 の 法則 です。

どんな 人 で あっても、
与 (あた) えられている のは
いま この 瞬間 (しゅんかん)
という 時間 しか ありません。

それを いま どんな 心 で
生きるか が 人生 を
決めて いきます。

幸運 が 訪 (おと) れることもあるし、
逆境 (ぎゃっきょう) に
沈 (しず) まざるをえない ことも
あるのが 人生で、すべては 自然が
もたらして くれた ものです。

ですから、いま どんな つらい
境遇 (きょうぐう) に あるとしても、
それに めげる ( = 気がくじける )
ことなく、気負う
( きおう = 緊張。プレッシャー )
こともなく、ただ 前向き に
歩 (あゆ) んで いって ほしい のです。

そう 考えれば、人生 とは 実に
シンプル ( = 単純。簡素 )
な ものとも いえます。

利他 の 心 を ベース ( = 土台 ) に、
日々 の 生活 の 中 で、
できうる かぎり の
努力 を 重ねていく。

そうすれば かならずや
運命 は 好転 し、
幸福 な 人生 が 訪れます。

そして、いかなるときも
自分 の 心 を 美しく、
純粋なものに 保 (たも) っておく
と いうことが 大切 です。

それこそ 自分 の 可能性 を
大きく 花 開かせる 秘訣 (ひけつ)
で あり、幸福 な 人生 の 扉
(とびら) を 開く 鍵 (かぎ) なのです。

〈 以上 で 本書 は 終わります 〉

☆ 言葉 の 解説 ☆

▷ 「 当代 随一 (とうだいずいいち)」
とは。

現代で 最も すぐれている
ということの 形容。
「当代」は、いまの世の中・現代。
また、その時代・その当時。


▷ 「 利他 (りた) 」 とは。

他人に利益となるように
図 (はか) ること。
自分のことよりも
他人の 幸福 を 願うこと。

▷ 「森羅万象 (しんら ばんしょう) 」
とは。

宇宙に 存在する 一切 の もの。
あらゆる 事物・現象。

▷ 「 仏 (ほとけ) 」 とは。

悟(さと)りを開いた聖者。
また、釈迦  (しゃか) のこと。

▷ 「 顕在 (けんざい) 」 とは。

はっきりと 形に あらわれて
存在すること。
「 問題点 が — 化 する 」
⇔ 潜在 (せんざい) 。

▷ 「 仏教 (ぶっきょう) 」 とは。

釈迦 (しゃか) の説いた、
仏 (ほとけ) となる ための 教え。
キリスト教・イスラム教 とともに
世界 3大 宗教 の 1つ。
人生 は 苦 で あるということから
出発し、八正道 (はっしょうどう)
の 実践 により 解脱 (げだつ) して
涅槃 (ねはん) に 至ることを 説く。

前5世紀、インド の ガンジス川
中流に 起こって 広まり、
のち、部派仏教(小乗仏教)・
大乗仏教として 発展、
アジアに 普及した。

日本 には 6世紀 に 伝来。
多くの 学派・宗派 がある。

▷ ビッグ バン ( big bang )
とは。

宇宙の始めの大爆発。
ガモフらが 唱えた 説で、
約138億年前に 起こった大爆発
により、超高温・超高密度の
状態から急膨張しはじめ、
急激な温度降下の過程で
素粒子を生成し、今日の宇宙が
できたとする。
膨張宇宙・宇宙背景放射・
元素の 存在比などが
証拠とされる。

【 出典 goo 辞書 】

□ 参考 文献

「 心 (こころ) 。」
稲盛 和夫 著
2019 年 6 月 15 日
サンマーク出版 発行

□ N H K アーカイブス
稲盛 和夫
https://www2.nhk.or.jp/archives/articles/?id=D0009250677_00000

養老 孟司 (ようろう たけし) さん の 「 バカ の 壁 (かべ) 」 の ご紹介 です - いっぺい

2024/09/24 (Tue) 17:29:15

◇ 13 ページ から。

第1章「バカ の 壁 」とは 何か 。

【「 話せば わかる 」は
大嘘 (おおうそ) 】

「 話しても わからない 」
ということ を 大学 で
痛感 した 例 が あります。

イギリス の BBC 放送 が
制作した、ある 夫婦 の
妊娠 から 出産 までを
詳細 (しょうさい) に 追 (お) った
ドキュメンタリー 番組 を、
北里 (きたさと) 大学 薬学部 の
学生 に 見せた 時 のことです。

〈 中 略 〉

【 現実 とは 何か 】

もう 少し「 わかる 」と いうこと
について 考えを 進めていくと、
「そもそも現実とは何か」
という 問題に つきあたります。

「 わかっている 」べき 対象 が
どういうものなのか、
ということです。ところが、
誰 (だれ) ひとり として 現実の
詳細 (しょうさい) について
なんか わかっていない。

たとえ 何か の 場 に
居合 (いあ) わせた としても
わかっていないし、記憶 (きおく)
というものも 極 (きわ) めて
あやふやだというのは、
私じゃ なくても
思い あたる ところ でしょう。

世界 というのは そんなものだ、
つかみどころのないものだ、
ということを、昔の人は
誰でも知っていたのではないか。

その 曖昧 (あいまい) さ、
あやふやさ が、芥川 龍之介
(あくたがわ りゅうのすけ)
の『 藪 (やぶ) の 中 』や
黒澤 明 (くろさわ あきら) 監督
の『 羅生門 (らしょうもん) 』
の テーマ だった。

同じ 事件 を 見た 3人 が
3人 とも 別 (べつ) の 見方
(みかた) をしてしまっている、
というのが 物語 の 1つ
の 主題 ( = テーマ ) です。

まさに現実は「 藪 の 中 」です。

ところが、現代 に おいては、
そこまで 自分 たちが
物 を 知らない、ということを
疑 (うたが) う 人 が どん どん
いなく なって しまった。

みんな が 漫然 (まんぜん) と
「自分たち は 現実 世界 について
大概 (たいがい) のことを
知っている 」または
「 知ろうと 思えば 知ること
が できるのだ 」と
思って しまって います。

だから、テレビを見たという
だけで、2001 年 9 月 11 日 に
ニューヨーク で 何 が 起 (お)
こったか、「 知っている 」
「 わかっている 」
と 思ってしまう。

〈 中 略 〉

現実 の ディテール ( = 詳細 や 細部 )
を「 わかる 」と いうのは、
そんなに 簡単な 話 でしょうか。

実際には、そうではありません。

だから こそ 人間は、何が
確かなものが 欲しくなる。

そこで 宗教 を 作り 出して
きた わけです。

キリスト 教 、ユダヤ 教 、
イスラム 教 と いった
一神教 (いっしんきょう) は、
現実 といものは 極 (きわ) めて
あやふやである、という 前提
(ぜんてい) の 下に 成立
したものだ と 私 は 思っています。

つまり、本来、人間 には
わからない 現実 の
ディテール を 完全 に 把握
(はあく) している 存在
(そんざい) が、世界中 で
ひとり だけ いる。

それ が「 神 」である。

この 前提 が ある から こそ、
正しい 答えも 存在している
という 前提 ができる。

それゆえに、彼ら は
科学 にしても、ほかの
何 (なん) の 分野 に しても、
正しい 答え というものを
徹底的 に 追求 できるのです。

唯一 (ゆいいつ) 絶対的 な
存在 が あって こそ、
「 正解 」は 存在 する、
という こと なのです。

ところが、私たち 日本人の
住むのは、本来、八百万
(やおよろず) の 神 の 世界です。

ここには、本質的 に 真実 は
何 (なに) か、事実 は 何か、と
追求 する 癖 (くせ) が 無 (な) い。

それは 当然 の こと で、
「 絶対的 真実 」が存在
しないのですから。

これは、一神教 (いっしんきょう)
の 世界 と自然 宗教 の 世界、
すなわち 世界 の 大多数 である
欧米 や イスラム 社会 と
日本 との、
大きな 違い です。

〈 中 略 〉

安易に「 わかる 」、
「 話せば わかる 」、
「 絶対 の 真実 が ある 」
などと 思ってしまう 姿勢、
そこから 一元論 (いちげんろん)
に 落ちていくのは、すぐ です。

一元論 に はまれば、強固
(きょうこ) な 壁 (かべ) の
中 に 住むことになります。

それは 一見 (いっけん)、
楽なことです。

しかし、向こう側のこと、
自分と違う立場のことは
見えなくなる。

当然、話は通じなく
なるのです。

〈 以上 で 本書 は 終わり 〉

▷ 一元論 とは、
1.ある 1つの 原理 で、
あらゆるものを 説明
しようとする 考え方。

2.哲学で、世界 を 1つ の
根本的 な 原理 によって
説明しようとする 立場。
パルメニデスの「 有 」、
スピノザの「 実体 」など。
( ほか には、二元論 、
多元論 なども ある)

出典 は goo 辞書

□ 参考 文献

「 バカ の 壁 」
養老 孟司  著
2003 年 4 月 10日
新潮社 発行

□ NHKアーカイブス
養老 孟司 ( ようろう たけし )
https://www2.nhk.or.jp/archives/articles/?id=D0009071295_00000

「 歌は 五体 (ごたい) や 五感 (ごかん) で 」 と 語る、なかにし 礼 さん の ご紹介 です。 - いっぺい

2024/09/17 (Tue) 11:00:56

なかにし 礼 (れい) さん は
昭和 の 歌謡界 で
活躍 された 作詞家 です。
( 1938 〜 2020 )

『 遊びを せんとや 生まれけむ
~ なかにし 礼 の 作詩 作法 』 
の 著書 (ちょしょ) から。

 【 歌 の 五体 (ごたい) とは 】

歌 に 限らず、人間 が
創造する 芸術 作品 には
全 (すべ) て 五体 と 五感 が
そなわっているものです。
1つでも 欠 (か) けると
何か 物足 (ものた) りない。

歌 の 五体・五感とは
なんのことでしょう。

歌には 頭 があり、胴体 があり、
手 があり、顔 があり、
声 があり、心 がある
はずなのです。

【 歌 の 頭 (あたま) 】

「頭」には知性が
入っています。知性というと、
おおげさですが、人間の知性が
納得する要素とでも
いいましょうか。

◆ 上手 (うま) い 言いまわし
を する ものだ。

◆ そうだったのか。俺 は
今まで 気が つかなかった。

◆ まったく その 通り だ。

◆ すごい 人生 哲学 だな。

と、反応 (はんのう) は
様々 (さまざま) で しょうが、
知的 な 武器 で 相手を
うちのめす 力 を 歌 は
持っている はず なのです。
いい歌 という 奴 (やつ) は 特に。

浜口 庫之助
(はまぐち くらのすけ)
さん は、このことを
〝 イモ 〟哲学 と 呼びます。

歌 には、イモ 哲学 が
なくちゃいけない、と。

あの 先生 は、わざと〝 イモ 〟
などと いう 言葉 を つけて
照 (て) れて 見せますが、
哲学 と 言って しまっても
いい でしょう。

《 生命 (いのち) に
終わり が ある
恋にも 終わり が くる 》

『 粋 (いき) な 別 (わか) れ 』

浜口 庫之助・作詞 作曲

〈 中 略 〉

《 知らない 街 を
歩いて みたい
どこか 遠くへ
行きたい 》

『 遠くへ 行きたい 』

永 六輔 (えいろくすけ)・作詞
中村 八大 (なかむら はちだい)・作曲

〈 中 略 〉

【 歌 の 胴体 (どうたい) 】

「 胴体 」には 心臓 が あり、
生殖器 が ある。
〝 感情 〟と〝 セックス 〟
〝 欲望 〟と〝 官能 〟
が ある わけです。

悲しい・つらい・淋 (さび) しい・
くやしい・欲しい・
逢 (あ) いたい・抱かれたい・
忘れたい・別れたい・
別れたくない・うれしい・
幸せ・不幸せ、などなど。

歌 そのものが もっている 情感。
そもそも 歌を 書きたくなった
動機 らしい 感情・情緒、
それらが 歌の「 胴体 」に
あたるわけです。

この「 胴体 」があるから、
「 頭 」があり、
「 手 」や「 足 」があるのです。

普通、歌 を 書くというと、
この「 胴体 」だけを書く
と 思う 人が 多いようです。

◆ まるで 歌みたいな
こと を 言うな。

◆ 歌 の 文句 じゃ ないけれど。

◆ 今 の 気分 は 歌 に なる。

という、一般に よく言われる
言葉にも よく 表れている と思う。

「 胴体 」だけでは 歌に なりません。
なにしろ、心臓 と 生殖器 は
あるけど、頭 も、手 足 も
ないんだから、
感情 も ひとすじです。

しかし、結局 (けっきょく) は、
これが 歌の 本体 なのでしょう。

〈 中 略 〉

《 あきらめた 恋 だから
なおさら
逢 (あ) いたい 逢いたい
もう 1 度 》

『 夜空 』

山口 洋子 (やまぐちようこ)・作詞
平尾 昌晃 (ひらおまさあき)・作曲

〈 中 略 〉

【 歌 の 脚 (あし) 】

歌 には「脚」があります。

歌 の 脚 とは 即 (すなわ) ち、
歌 の 終わり の 部分、
唄 (うた) いじめ。

水面 (みなも) に ひょい と
頭 を 出した 歌 が、
次第 (しだい) に 胴体 を 見せ、
手 を 見せ、へそ を 見せ、
脚 を 見せて ついに 終わる。

「 脚 」のあとには 何も ない。
余韻 (よいん) が ある だけ。

もう逃げ場 (にげぱ) も
なければ、説明 (せつめい)
も できないのです。

あらあら、みんな 見せちゃった、
というわけです。

◆ なんだ、それだけのこと?

◆ もっと どうにか
なるのか と 思っていた。

◆ あまり 魅力的 じゃない ね。

◆ 脚 (あし) だけでも
きれい だったら ねえ。

なんて 言われた んじゃ、
目 も あてられません。

〈 中 略 〉

《 昔 の 名前 で
出て います 》

『 昔 の 名前で 出ています 』

星野 哲郎 (ほしの てつろう)・作詞
叶 弦大 (かのう げんだい)・作曲

〈 中 略 〉

【 歌 の 手 】

さて、「 頭 」「 胴 」「 脚 」
が そろった ところ で、
歌 の 形 は 大体 (だいたい)
でき あがり ました。

〈 中 略 〉

歌 には「 手 」が あります。

「 手 」とは、手 で 触 (ふ) れ
られるもの、目 を とじても、
手でさわればそれが何で
あるかわかるもの。

触覚 (しょっかく) で
判断 (はんだん) できるもの。
即 (すなわ) ち、歌の「 手 」とは
〝 物 (もの) 〟の こと です。

「 手 」のない 歌 は、どこから
感情 移入 して いったら
いいのか わからない。

言葉 の いいまわし ばかりで、
数 多くの 人間 が
共通 の 体験 を したことのある
〝 物 〟が ない から、
歌 の 中 に 入ってゆく
入口 が ない のです。

〈 中 略 〉

いい 歌 は いい「 手 」を
しています。
「 手 」の ない 歌 で
いい 歌 なんか 知りません。

《 1杯 の コーヒー から
夢 の 花 咲く ことも ある 》

『 1杯 の コーヒー から 』

藤浦 洸(ふじうら こう)・作詞
服部 良一 (はっとり りょういち)・作曲

〈 中 略 〉

【 歌 の 目 】

「 頭 」と「 胴 」と「 脚 」
だけ 書いてみた 歌が、
いかに つまらないか
と いうことは
証明 (しょうめい) しました。

「 手 」が なくては、やはり
五体 と 五感 のある 歌 とは
いえない。それも わかって
もらえた のでは ないか。

しかし、その「 手 」のない
歌 なのに、見事に 成功している
歌 が ある のです。

もちろん、名作 の 1つですが、
名作 と いわれる 歌 の なかで、
「 手 」のない 歌 は
この 歌 だけ です。

じゃ、「 手 」がないのに
何 が あるのか。
「 目 」が ある のです。

目 に 見 える 光景 がある。
そして、
さすが 佐藤 惣之助
(さとう そうのすけ) です。

「 とめるな 」という 動詞 を
つかって、動こう とする
男 を とめよう とする
何物 (なにもの) か の
「 手 」を 意識 させて いる。

もし、最後の 1行 が なかったら?

それは、多分 (たぶん) 、
佐藤 惣之助 の
作品 じゃない でしょう。

《 やると 思えば
どこまで やるさ
それが 男 の
魂 (たましい) じゃないか

義理 (ぎり) が すたれば
この 世 は 闇 (やみ) だ
なまじ とめるな
夜 の 雨 》

〈 中 略 〉

歌 には、「 目 」が あるのです。
「 目 」とは、目に 見えるのも。

光景、情景、舞台、
視覚的 表現。

歌に「 目 」が 必要 な ために、
みんな が「 雨 」だの、
「 夜霧 (よぎり) 」だの、
「 波止場 (はとば) 」だの
という 言葉 を つかう のです。

〈 中 略 〉

【 歌 の 声 】

〈 中 略 〉

歌 には「 声 」が あります。

声 とは、歌手 の 声 ではない。

曲 の 音階 でも なければ、
歌 の サウンド でも ない。

歌の「声」とは、歌の
〝 調子 (ちょうし) 〟
の こと なの です。

◆ 大 群衆 (だいぐんしゅう) を
圧倒 (あっとう)する ような
大音声 (だいおんせい) を
はりあげる 歌 なのか。

◆ 大 群衆 に 聞き耳 を たてさせ、
気 を ひく ように
語りかける 歌 なのか。

◆ 1人 の 人 の 耳もと に
ささやき かける 歌 なのか。

◆ すすり 泣(な) き の
嘆 (なげ) き の 歌なのか。

◆ 怒 (いか) りをこめた
訴 (うった) え の 歌 なのか。

◆ あきらめ きった
心境 (しんきょう) の 歌 なのか。

◆ よろこび に はずむ
心 の 歌 なのか。

それが 決まって ないと、
歌 の〝 調子 〟が 決まらない。

〈 中 略 〉

【 歌 の 顔 (かお) 】

さて、最後 は、歌の「 顔 」です。

「 顔 」とは、歌 の タイトル です。

タイトル を 念入り に つけるのも
結構 (けっこう) だが、それが
「 胴体 」や「 脚 」に
そぐわないものであっては
困 (こま) るのです。

しっかり した 五体 の 歌 に、
いい 顔。
こう 来 (く) れば 最高 です。

しかし、歌 の「 顔 」は
むずかしい。

歌 の「 頭 」の 1部 が
「 顔 」で ある という、
人間 の 体 (からだ) と 同じ ような
ことが 起 (お) きれば
1番 素晴 (すば) らしい。

だが、実際 には、歌 の「 胴体 」
の 1部 が「 顔 」になったり、
「 脚 」が「 顔 」になったり
と さまざま です。

そうか と 思う と、「 頭 」にも
「 胴体 」にも ない 言葉 が、
「 顔 」に なったりします。

〈 中 略 〉

歌 そのものに 個性 が あるなら、
個性 的 な「 顔 」になる。

歌 に 個性 が ない と
「 顔 」も 平凡 (へいぼん) に なる。
ただ それだけ の こと です。

そして も 1 つ、
いい 歌 だ と
いい「 顔 」に 見えてくる。

〈 後 略 〉

□ 参考 文献

『 遊びを せんとや 生まれけむ
~ なかにし礼 の 作詩 作法 』 

毎日新聞社 発行 ( 1980 年 )

◇ N H K アーカイブス
なかにし 礼
( 1938 〜 2020 ) 作詞家
あの人に会いたい
File No. 624
https://www2.nhk.or.jp/archives/articles/?id=D0009250624_00000

NHK「 世界 サブカルチャー 史 欲望 の系譜 」 の ご 紹介 です。 - いっぺい

2024/09/14 (Sat) 13:32:16

◇ 番組 内容 ◇ 

今 を 知るためにこそ 
過去 へ 飛べ。
周縁 ( しゅうえん = まわり )
から 見えてくる
時代 の 気分、深層 … 、
逆説 の 異色 戦後 史。

《 シーズン 4
21 世紀 の 地政 学
ジャポニズム 編 第 1 回 》

ジャポニズム。19世紀 後半、
仏 を 中心 に 欧 米 で 起こった
日本ブーム は そう 名づけられた。

浮世絵 の 印象 派 への
影響 を 象徴 に
着物、芸者、お茶 … 様々 な
日本 の 社会 風俗 も 世界 へ。

現代 にも およぶ 日本 アニメ、
マンガ ブームまで、さま ざまな
時代 に 巻き 起こった 日本 人気、
日本 という 記号 の 乱反射。

その 理解 と 誤解 の
狭間 (はざま) で 何 が?
「 日本 」が 人気 を 呼ぶ、
その 現象 の 底 に あった のは?

故 松岡 正剛 (まつおか せいごう)
が 説 (と) いた
「 日本という方法 」の 可能性、
その 本質 とは?

・・・

〈前略〉

「 日本 の 芸術 を
研究 すれば
誰 でも もっと 陽気 に
もっと 幸福 に
なれる はずだ。」

【 出 典 】

フィンセント・ファン・ゴッホ
「 ゴッホ の 手紙 」( 中 )
テオドル 宛 (あて)
J.V.ゴッホ ボルゲル 編
硲 伊之助
( はざま いのすけ ) 訳 (やく)

〈 後 略 〉

◇ 参考 文献

NHK「 世界 サブカルチャー 史
欲望 の 系譜 」

《 シーズン 4
21 世紀 の 地政 学
ジャポニズム 編 第 1 回 》

2024日 9月 13日 放送
https://www.nhk.jp/p/ts/GLP33Y7513/
◇ SOMPO 美術館 ◇
ゴッホの《 ひまわり 》と
洋画家・東郷青児
の 作品 を 中心 とした
約640点のコレクション
https://www.sompo-museum.org/collection/gogh/

ほ ど け な い リ ボ ン 結 (むす) び - いっぺい

2024/09/14 (Sat) 13:19:31

蝶々 ( ちょう ちょ ) 結び
の ご 紹介です。

https://mag.wowma.jp/3208/

「 詩人・茨木のり子 《 個 》として 美しく」 の ご 紹介 です。 - いっぺい

2024/09/07 (Sat) 13:24:06

N H K 総合 2022 年
1 月 19 日 放送 の
「クローズ アップ 現代」から。

◇ ナレーション ◇

生前 (せいぜん) メディア の
取材 を ほとんど
受けなかった 茨木。

今回 100分 もの 肉声 を おさめた
貴重 な 記録 ( カセット テープ )
が 見つかりました。

【 茨木さん の 言葉 ・下の「」】

「 私 なんか 自分 を 本当 に
弱い 人間 で《 だめ な やつ 》
というのは いつも ありますのね。

ですからね 自分 を

全国 の カラオケ 店 で ! - いっぺい

2024/09/05 (Thu) 18:51:09

◇ 全国 の カラオケ 店 の
JOY SOUND で
「 今度 お茶でも飲みましょう 」
が 歌えます。
僕 の 歌唱 も ついてます。◇

私 の 歌 の 楽譜 が 完成しました。 - いっぺい

2024/09/05 (Thu) 12:01:01

私 の オリジナル の 歌
「 今度 お茶でも 飲みましょう 」
の 楽譜 が 完成 しました。

A3 サイズ で コンビニ で
コピー も できます。
ご 活用 いただければ
私 も うれしい です。(⁠ ^⁠ ^⁠ )

◇ 日本語 バージョン の 楽譜 ◇

https://drive.google.com/file/d/1RFp6kqEsJexFuzMTnY_E8UwXLkjSnwj5/view?usp=drivesdk

◇ 英語 バージョン の 楽譜 ◇

https://drive.google.com/file/d/16DnVwotMpZ078XuL1wkhjyX_ZTXomD9N/view?usp=drivesdk

◇ 歌 詞 ◇ 日本語 バージョン ◇

今度 お茶でも 飲みましょう

( 作詞・作曲 おとぐろ いっぺい
乙黒 一平 )

君 と 出会って
幸せ 知った 気がする
今度 お茶でも 飲みましょう

君 の 心 は
天使 のように 美しい
今度 お茶でも 飲みましょう

※ 野 に 咲く 花 のように
無垢 (むく) な 心 と
愛 と 楽しさ と アート の 力 を
大切 にして 生きて ゆければ 
ああ きっと 世界も
平和 に なっていくだろう
今度 お茶でも 飲みましょう ※

※ 〜 ※ くり返し

今度 お茶でも 飲みましょう

◇ 歌 詞 ◇ 英語 バージョン ◇

Let's have even tea next time.

今度 お茶でも 飲みましょう

( 作詞・作曲 ippei otoguro
いっぺい・おとぐろ )

When I met you,
I feel like I know happiness.

君 と 出会って
幸せ 知った 気がする

Let's have even tea next time.

今度 お茶でも 飲みましょう

Your heart is
as beautiful as angel.

君 の 心 は
天使 のように 美しい

Let's have even tea next time.

今度 お茶でも 飲みましょう

※ If we can live cherishing,
pure heart like flower in field,

野 に 咲く 花 のように
無垢 (むく) な 心 と

and love,and joy,
and power of art.

愛 と 楽しさ と アート の 力 を
大切 にして 生きて ゆければ 

a h … then surely,
world will go to peaceful place.

ああ きっと 世界も
平和 に なっていくだろう ※

※ 〜 ※ repeat. ( くりかえし)

a h … Let's have even tea next time.

ああ 今度 お茶でも 飲みましょう

Let's have even tea next time.

今度 お茶でも 飲みましょう

◇ 動 画 ◇

今度お茶でも飲みましょう
Japanese Ver.

https://youtu.be/OOUOcRnmzRM?si=tMljXA3dK4rW-3g1

Let's have even tea next time.
(今度 お茶でも 飲みましょう)
English Ver.

https://youtu.be/_fHzetA6J-o?si=n1n55OFvM-sKyfYf

◇ 以上です (⁠ ^⁠ ^⁠ ) ◇

こじらせ 女子 が 自分らしく 生きる 極意 (ごくい) - いっぺい

2024/08/29 (Thu) 13:52:32

N H K B S「 先人たち の 底力・
知恵 泉 」の
『 こじらせ 女子 が 自分らしく
生きる 極意 (ごくい) 』
の ご紹介 です。

◇ 番組 内容

ネガティブ思考 ならではの
周 (まわ) りに 対する
気遣い (きずかい) や 観察 眼。
ラッキー では なく ハッピー を
目指す 紫 式部 (むらさき しきぶ)
の 生き方 の 知恵。  

▷ 以下 は 番組 の 終わりころ
京都 先端 科学 大学 教授 の
山本 淳子 (やまもと じゅんこ)
さん が 語った 言葉 です。

山本さんは、日本 の 平安 文学
研究者で 著書 には
『 源氏物語 集論 』
『 源氏物語 の 時代 』
など が あります。

「 幸い というのは、幸運
ということ なんですね。

いま 私たちの 幸福 という
精神的 な 充足感 や
満足感 というのもは
ちょっと 言葉を 探してみても
源氏物語 の 当時には そういう
言葉 は ない んですね。

で 《 幸福 》の《 幸 》と
《 福 》は ありますけど
《 幸 》は 出世 運 (しゅっせうん)
とか 男 運 (おとこうん)
《 福 》のほうは 金運
(きんうん) なんですね。

《 幸福 》という 言葉 が
できたのは、明治 時代 に
入ってからだと 思います。

ですから 幸福 って
私たち が 思う のは
それぞれ の 人 が
それぞれに 幸せって ある。

幸せ って そういう もの ですね。

どんなに 玉の輿(たまのこし)
に 乗 (の) ったって
苦労 (くろう) は あるだろう
しって。

でも それぞれ の 人 に
かみしめる 幸福 が あるんだ
と 紫 式部 は
考えて いた んですね。

紫 式部 は かなり 近代的な
考え方ですよね。

それ は 人生 の 中 で
とても 辛 (つら) いこと が
何度 も あった ん ですね。

紫式部 には 母 が いない。
姉 が なくなった。
親友 が なくなった。
そして 夫 (おっと) が。

そのときに 人生を 深く 見つめて
人 は みんな それぞれ に
現実 を 背負 (せお) って いる
と いうことに 気づく。

その 背負った 現実 の 中 で
《 心 というものは 自由 だ 》
と。
心 が、いろいろな もの を
想像 したり 夢想 したり
する こと が できる。

《 心 で 生きよう 》
これ が 源氏 物語 の
世界 なんですね。 」

〈 後 略 〉

□ 参考 文献

N H K B S
「 先人たち の 底力・知恵 泉 」
『 こじらせ 女子 が 自分らしく
生きる 極意 (ごくい) 』
N H K B S 2024年6月16日 放送

https://www.nhk.jp/p/chieizu/ts/R6Z2J4WP1Z/episode/te/K8ZKPQPNV2/

「1週間 で マスター する はじめて の 大人 の ピアノ 」 - いっぺい

2024/08/28 (Wed) 11:51:17

という 教本 で、
「 ショパン の ノクターン 第2番 」
の ピアノ の レッスン を
始めました。(⁠ ^⁠ ^⁠ )
ショパン の 美しい メロディー を
じぶんの 指で 奏 ( かな ) でるのは
至福 の ひととき です ! 笑
https://www.ymm.co.jp/p/detail.php?code=GTM188520

『 思考 は 現実化 する 』を 日本一 わかりやすく 要約します !! - いっぺい

2024/08/22 (Thu) 10:20:43

下記 は、ナポレオン・ヒル の
『 思考 は 現実化 する 』を
日本一 わかりやすく 要約します !!
から の ご紹介 です。

↓↓↓

いかがでしたでしょうか?

『 思考 は 現実化 する 』の
全 18 章 を それぞれ を
ご紹介してきましたが、

本書を通して 最も心に残った
一節を 皆さんにも
お読み いただきたいと 思います。

人生の たたかいに 勝つ のは、
必ずしも 最も 強くて、
最も すばしっこい人 ではない
最終的に 勝利を 収めるのは、
“ 私は できる ” と
思っている人なのだ

この 一節に、
ナポレオン・ヒル が 本書 を 通して
皆さん に 伝えたいことが
詰まっている と 感じています。

何かを 成し遂げる ためには、
まずは それに ついて 思考 し、
そして 必ず 実現できるのだと
確信 することです。

だから こそ、
自分 自身の「 思考 」を
まずは 願望を 実現するに
ふさわしい 状態 に
していくこと が 非常に 大切なのです。

□ 参考 文献

『 思考 は 現実化 する 』を
日本一 わかりやすく
要約します!!

https://life-and-mind.com/think-grow-rich-54084

「 巨富 (きょふ) を 築 (きず)く 13の 条件 」《 第 4 回 ・最終回 》 の ご紹介 です - いっぺい

2024/08/14 (Wed) 21:21:43

著者 は ナポレオン・ヒル。

▷ 190 ページ から。

◇ 13. 第 六 感 。

巨富 を 築く 第13 の
原則 は 第六感 として
知られている ものである。

第六感 を 通 (とお) して、
無限 の 知性 は 向 (む)こう
から 自発的 に 働きかけてきて、
あなたがた の 努力 とか
要求 は ほとんど 必要と しない。

この 原理 は 哲学 の 極地
(きょくち) で あって、
いままで のべた 12 の 原理 を
完全に マスター すること によって、
はじめて 自分 の もの として
消化 (しょうか) し、理解 し、
活用 できる もので ある。

第六感 は 潜在 意識 の 1部
であって、創造的 想像 心
と 関連 が ある のだ。

それ は また、アイデア、プラン、
考え を 心 に ひらめかす
受信機 の ような もの でもある。

この 心 の ひらめき は、
しばしば 直感 とか
インスピレーション
とか よばれる。

第六感 は 説明 を 拒否する !

巨富 を 築く 他 の 原則 を
マスター して いない 人 には、
どういうものか 説明 は
できない のだ。

なぜならば、そういう 人 は
知識 もなく、第六感 に
匹敵 (ひってき) する 体験
を も 持っていない からだ。

第六感 を 理解 するには、
自分 の なか に ある 心 を
発展 させ、沈思 黙考
( ちんし もっこう )
しなければ ならない。

本書 に のべた 原則 を
マスター した のち、ここに
のべる ことがら が 真理 だと
分 (わ) かって くる だろうが、
マスター しない 人 には とても
信じられない ことで あろう。

つまり、第六感 の 働き を かりて、
あなたは 避 (さ) けるべき
危険 の 到来 (とうらい) を
警告 (けいこく) されるし、
つかまえるべき チャンス の
到来 を 知ることが できるのだ。

第六感 の 発達 によって あなたに
ピーンとくる 働きかけ が きたら、
あなた は それ を うけて
行動 すれば よい のだ。

そうすれば 守護 天主
(しゅご てんしゅ) が、
賢者 (けんじゃ) の 国 に 入る
扉 (とびら) を いつでも
あなたに 開 (あ) けて
おくように なるのだ。

《 第六感 の 奇跡 》

著者 ( ナポレオン・ヒル ) は
「 奇跡 」 の 信者 でも なければ、
鼓吹者 (こすいしゃ) でもない。

その 理由 は、わたくし は、
大自然 が 自 (みずか) ら
つくった 法則 から 絶対
逸脱 (いつだつ) しない
ものである、ということを
十分 (じゅうぶん) 理解して
いるからである。

大自然 の 法則 の なか には、
奇跡と思われるような、理解 に
苦 (くる) しむ もの が ある。

第六感も わたくしの 経験 した
もの だけ でも、奇跡 では
ないか と 思われる
ような ものが ある。

著者 は、この 世の中 には
1つの力、あるい は
創造主 (そうぞうしゅ)、
霊 (れい) と いうもの が あって、
それらが あらゆる 原子 構成物
( げんし こうせいぶつ ) に
ゆきわたり、人間 が 利用できる
あらゆる エネルギー を
つつんで いることを 知っている。

また、この 無限 の 知性 が
ドングリ を 樫 (かし) の 木 に
かえ、引力 の 法則 に よって、
水 を 山 から 低地 へ と
流れ させ、夜 が 明ければ
昼 が やって 来 (き)、
冬 が 過 (す) ぎれば やがて
夏 が くる、といったように、
森羅 万象 ( しんら ばんしょう )、
すべて に その 所 (ところ) を
自分のものとして 可能 とし
成功 し、得 (とく) と なって
いる ことも 知っている。

この 知性 が、本書 で のべる
哲学 の 原理 を とおして、欲望 を
具体 的 な、物質 的 な もの に
転換 (てんかん) する 手助け を
している のかも しれない。

筆者 が そう 考えて いる のは、
わたくし が その 実験 を やり、
また、それ を 経験
して いる から で ある。

〈 中 略 〉

《 偉大 な 力 は 成長 が 遅 (おそ) い 》

第六感 は 意志 に よって、
身に つけたり 取り さったり
できる もの では ない。

この 偉大 な 力 は、本書で のべた
他 の 原則 を 体得 (たいとく) した
うえで、ゆっくりと
伝 (つた) わって くるものだ。

あなたが どういう 立場 に ある
人 で、また どんな 目的 で
この 本 を 読まれたとしても、
本書 で 書いた 意味 が
分 (わ) からなければ、あなたの
利益 に なる ところ は ない。

ことに、あなた の 目的 が
財産 や 巨富 の 蓄積 にある 場合
は、なおさら の ことで ある。

この 本 は あなたがた の 人生 の
目的 が 何 で あっても、その目的
を まちがいなく 達成 させるため
の 完全な 哲学 を、あなたがた に
提供 する ため で あった。

あらゆる 目的 を 達成する
スターティング・ポイント
(出発点) は、欲望である。

そして、最終点 は 理解する に
必要 な 知識 ・・・ 自己 を 理解 し、
他人 を 理解 し、大自然 の
法則 を 理解 し、幸福 を 認識し
理解するための 知識 で ある。

このこと を 理解する には、
第六感 に なじみ、第六感 の
原則 を 使うことで
十分 (じゅうぶん) である。

この 章 (しょう) を 読み 終わって、
あなた は かなり 高い ところ に
持ち あげられた ような、精神的
刺激 を うけられた かもしれない。

そうならば、実 に すばらしい !
あと 1ヵ月 たって、もう 1度、
本書 を 読んで いただきたい。

あなた は さらに 高い ところ に
持ちあげられる 精神 的 刺激
をうけるに ちがいない。

現在、読んでみて 得 (え) る
ところ が どんな に 少なくても、
そんな ことは かまわず、時折、
くりかえし くりかえし
やってゆけば、やがて あなたは
恐怖 (きょうふ) を 去 (さ) り、
失望 を 克服 (こくふく) し、
躊躇 逡巡 (ちゅうちょ しゅんじゅん)
しなくなり、
自由に 創造心 を 発揮 できる 力 を
身 (み) に つける ことに なるのだ。

そして、あなた は 真 に 偉大 な
思想家 、指導者 、芸術家 、
音楽家 、作家 、政治家 を
偉大 に させた 精神 的 な
「 何 (なに) もの 」 かに ふれる
こと が できる ように なる。

そうなれば、あなた は 自由 に、
欲望 を 物質 的、財産 的
なものに 転換 できるように
なる はず で ある。

〈 以上 で 本書 は 終わります 〉

【⠀言葉 の 説明⠀】

▷ 沈思 黙考とは、
黙 (だま) って じっくりと
深く 物事 を 考え込むこと。

○「 沈思 」は 深く 考える 意。
「 黙考 」は 黙って 考える 意。

▷ 天主 (てんしゅ) とは、

1 キリスト教 で、天 に いる 神。
天帝。

2 《「てんじゅ」とも》仏教 で、
諸天 の 王。特に、
帝釈 (たいしゃく) 天・
毘沙門 (びしゃもん) 天 を いう。

▷ 鼓吹 (こすい) とは、
意見 や 思想 を 盛んに 唱えて、
広く 賛成 を 得ようとすること。
「 民主 主義 を — する 」

▷ アイデア【idea】 とは、

1 思いつき。新奇 な 工夫。
着想。「 — が浮かぶ 」

2 イデア。観念。理念


▷ 潜在 意識
(せんざ いいしき) とは、

心の奥底にあって、
本人 も 気づかない 意識 のこと。
自覚されないが、本人 の 行動 や
思考 に 影響 を 与える、
秘められた 意識。
精神 分析 における「 無 意識 」。

注記 「 潜在 」は、表面に出ず、
内に 隠れていること。
「 顕在 けんざい 」が 対 義 語。

【⠀出典・ goo 辞書 ⠀】

□ 参考 文献

「 巨富 を 築 く 13の 条件 」
ナポレオン・ヒル 著
志賀 政喜 訳
実業之日本社 発行

▷ ナポレオン・ヒルに学ぶ成功哲学。生涯、名言や成功法則を解説
( N L P 新しい学び と 気付き )
https://www.nlpjapan.co.jp/nlp-focus/napoleon-hill.html

▷ 成功 哲学 の 祖
「ナポレオン・ヒル」
の 来歴 と 名言 を 解説
( セミナーズ プロ )
https://seminars.jp/media/236

「 巨富 (きょふ) を 築 (きず)く 13の 条件 」《 第 3 回 》 の ご紹介 です - いっぺい

2024/08/12 (Mon) 14:23:48

著者 は ナポレオン・ヒル。

▷ 139 ページ から。

◇ 10. 性 転換 の 神秘 性

「 転換 (てんかん) 」
《 T R A N S M U T E 》という
言葉 は かんたんにいうと、
「 変化する 」 、
「 ある 要因 を 転移する 」 、
「1つ の エネルギー を
他 (ほか) のものに 変える 」
ということである。

性の感情は、人間の精神状態の
なかにあるものだ。

このことがわからないため、
この性の精神状態が
肉体的なものだと一般的に
考えたり、
まちがった解釈をして、
性の知識を求めたりするが、
本質的には
肉体的なものであっても、
それは高度に精神的な面を
持っているのである。

性の感情の背後には
潜在的なものであるが、
3つの建設的な意欲が
ひめられている。

それは、
1.人類 の 永続。

2.健康 の 維持。
《 治療 医学的 には、これに
匹敵 (ひってき) するもの は ない 》

3.転換によって、凡人 (ぼんじん) を
天才にすることである。

性 の 転換 は、ごく かんたん に
説明 することができる。

それは 肉体的 な 表現 だという
考えを、他 の 自然的 な 考え に、
精神 を きりかえる ことで ある。

性欲 は、人間 の 欲望 の うちで
もっとも 強力 な もの である。

この性欲 に 駆使 (くし)
されるとき、人間は するどい
想像心、勇気、意志力、
ねばり 根性 (こんじょう) を
発揮 (はっき) し、その他の
ときには 見られない 創造 的
才能 を あらわす。

性 の 交渉 (こうしょう) を
もとめる 欲望が、これほどにも
強烈 (きょうれつ) で 迫力
(はくりょく)があるので、
人間はかんたんに生命の
危険 をおかしたり、これに
耽溺 (たんでき) するのだ。

この 性欲 を ほかの もの に
活用 し、別 の 線 に そって
働 (はたら) かす とき は、
するどい 想像心、
勇気、その 他 を 発動
(はつどう) する 力 (ちから)
と なって、
文学、芸術、その他 (ほか)
専門 職業 においても、また、
富 (とみ) を 築 (きず) くためにも
強大 な 創意 力 (そうい りょく)
が 発揮 されるのだ。

性 エネルギー を 転換 させるには、
意志 力 の 訓練 を 必要 とするが、
その 努力に 値 (あた) いするだけの
報酬 (ほうしゅう) は 得 (え) られる。

性的 表現 を したいという 欲望 は、
生まれながらの 自然 発生 的 な
ものであって、これを 減退
(げんたい) させたり、
除去 (じょきょ) してしまう
べきではない。

その 欲望 を、頑健 (がんけん) な
体 (からだ)、健全 (けんぜん) な
心、そして 精神的な人間を
つくるために発動させるべきである。

転換によって、こういう性欲の
はけ 口 (ぐち) を 与 (あた) え
なかったら、性欲 は ただ
一筋 (ひとすじ) に 肉体的
はけ口 だけを求めることに
なってしまう。

河 (かわ) を 塞 (せ) き 止 (と) めて
ダム を つくり、一時 (いちじ) は
その 河 の 水 を コントロール
できるが、いつか 水 は、
その はけ口 を 求めることになる。

一定 (いってい) の 期間、性欲を
沈滞 (ちんたい) させ、
コントロールできる ことは
水 の 場合 と 同じだが、その 本質は
たえず 自己 表現 の 手段 を
求めているのだ。もし、性欲 を
別 の 創意的な 面 に 転換 する
努力 を しなかったら、それは
価値 の ない はけ口 を
求める ことに なる のだ。

《 性 本能 の 高度 なる 発展 》

創造的 な 努力 工夫 (どりょくくふう)
によって、性 感情 の 正しい
はけ口 (ぐち) を 見つけている 人は
幸福である。

科学 的な 調査 によって、つぎの
ような 重要な ことがら が
明 (あき) らかにされている。

1.偉大 な 事業 を 達成した 人 は、
高度 に 発達した 性 本能 の持主
(もちぬし)であり、性 転換 の 方法 を
体得 (たいとく) した 人 である。

2.大 財産を蓄積 した 人、
文学、芸術、産業、技術、
その他 専門 分野 に おいて
顕著 (けんちょ) な 業績 を
のこした 人 は、いずれも
婦人 (ふじん) の 影響 (えいきょう)
によって、その 仕事 を
なしとげる ことが できた。

以上 の 発見 は、過去 2000 年
以上 に わたる 歴史 や 伝記 を
研究して 得 (え)られた ものである。

〈 後 略 〉

▷ アイデア【idea】 の解説

1 思いつき。新奇 な 工夫。
着想。「 — が浮かぶ 」

2 イデア。観念。理念

出典:デジタル大辞泉(小学館)

▷ 潜在 意識
(せんざ いいしき) の解説

心の奥底にあって、
本人 も 気づかない 意識 のこと。
自覚されないが、本人 の 行動 や
思考 に 影響 を 与える、
秘められた 意識。
精神 分析 における「 無 意識 」。

注記 「 潜在 」は、表面に出ず、
内に 隠れていること。
「 顕在 けんざい 」が 対 義 語。

出典: 学研 四字熟語辞典

□ 参考 文献

「 巨富 を 築 く 13の 条件 」
ナポレオン・ヒル 著
志賀 政喜 訳
実業之日本社 発行

▷ 成功 哲学 の 祖
「ナポレオン・ヒル」
の 来歴 と 名言 を 解説
https://seminars.jp/media/236

「巨富 (きょふ) を 築 (きず)く 13の 条件 」《 第 2 回 》の ご紹介 です - いっぺい

2024/08/08 (Thu) 14:40:44

著者 は ナポレオン・ヒル。

「 13の 条件 」 は、
「 もくじ 」 に は
下記のようにあります。

◇ 1.欲望 ◇2.信念
◇3.自己 暗示
◇4.特殊 知識 の 活用
◇5.創造 心
◇6.組織 だった 計画
◇7.決断 ◇8.ねばり根性
◇9.マスター マインド の 底力
◇10.性 転換 の 神秘性
◇11.潜在意識 ◇12.頭脳
◇13.第六感

今回は ◇ 1.欲望 ◇2.信念
から の ご 紹介 です。

◇ 1.欲望

〈 中 略 〉

お金の 価値が わかる 年頃
に なれば、誰 だって、
お金 が 欲しい と 思う。

しかし、欲しいだけでは、
巨富 は やってこない。

富 への 欲望 が 執念 となって、
それを 獲得する 手段を 決定し、
執拗 (しつよう) なまでに
この プラン に かじり つく。

そのための 失敗は あり得 (え) ない
という 不 退転 (ふたいてん) の
決意で むかって ゆくならば、
かならず や 富 (とみ) は
獲得 (かくとく) できる ので ある。

〈 中 略 〉

もし、あなたがしたいと 思うことが
正しいことであって、それを
絶対的 に 信じるならば、
突進 して やる ことだ!
あなた の 夢 を 縦横 (じゅうおう)
に 働かして ゆく ことだ!

そして、よそ の 人 が、もし
あなた が 失敗したら
どうするか、などというのを
絶対 に 気にしない ことだ。

というのは、そういうことを
いう 人 たちは、おそらく、
失敗 は どんな もの でも すべて
成功 の 種子 (しゅし) と なることを
知らない 人 たち だからだ。

トーマス・エジソン は 電気
によって 灯 (とも) る
電灯 を つくること を 夢 みた。

そして、その 夢 を 実現しようと
すぐさま とりかかったが、
何 万 回 と 失敗 を
くりかえした ことか。

にもかかわらず、電灯 を
発明するまで、ついぞ
彼 の 夢 を すてなかった。

現実 に 立脚 (りっきゃく) した
夢 みる 人 は 決して
あきらめること は しない ものだ。

◇ 2.信念

〈 中 略 〉

信念、愛、性 の 衝動 は
あらゆる 積極 的 感情 の うちで
もっとも 強力 なものである。

この 三者 が 渾然 一体
(こんぜん いったい) となるとき、
ただちに 潜在 意識 を ゆり動かす
血気 (けっき) あふるる
考え方 が わき、それが 転じて
精神 的 価値 が 生じ、それが
無限 の 知性 と 感応 する、
ただ 1つ の 形 を とってくる。

《 どうして 信念 を
ふるい たたすか 》

〈 中 略 〉

信念 は あなた の 意志 の 力
によって、本書 に のべる
13 の 原則 を マスター
し さえすれば、かならず
進展 させる ことの できる
心 の 状態 なのだ。

というのは、信念 は 自発 的
なものであって、13 の 原則 を
応用 し、使い こなす
こと によって 発展する
心 の 状態 だから で ある。

『 あなた の 潜在 意識 に、
くりかえし くりかえし
こうするのだ と 命令 し
確認してゆくことが、
信念の 感情を 自発的に
発展 させる 唯一 (ゆいいつ) の
方法 なので ある。』

〈 中 略 〉

人間 の 考え のうちで、もっとも
情緒的 (じょうちょ) な 感情 は、
考え方に 生命 と バイタリティ と
行動 を 与 (あた) える、
もっとも 大事 な 要素なのだ。

信念、愛、性 の 感情 が
三者 一体 (さんしゃ いったい)
と なって、人間 の 考え方 に
とけあってくると、1つ ひとつ
の 感情 が 行 (おこ) なう 働き
以上の、大きな 行動 と なってくる。

以上 のべたことから、読者は
潜在 意識 というものが、
消極的、あるいは 積極的 な 考え
の衝動 (しょうどう ) によって、
人間 の 資産を 左右 (さゆう)
する もの である ことが
お 分 (わ) かり に なった と思う。

これが、何百万 という 人間 が
体験している、《 不運 》とか
《 不幸 》とかいう、奇妙 な
現象 と なる のだ。

自分 が 生まれつき、貧乏とか
失敗者 に なるように 運命 づけ
られている、この 星 の もとに
生まれてきたのは もはや
どうにも しようが ないものだ、
と 何千 何百万 の 人びと が
信じている ことで あろうか。

こういう 人 たち には、
消極的な、否定的な信念によって
潜在 意識 を たえず 刺激し、
それを 人間 の 資産 の なか に
たたき こんで いる から、
自分 で 自分 を 不幸 に
おとしいれて しまう
結果 に なって くる のだ。

わたくしは、自己 暗示によって、
あなたの 潜在 意識 を 良い方 に
ふるい たたせる ことを 妨 (さまた)
げるものは 何 ひとつ もない
ことを 訴 (うった) えたい のだ。

〈 中 略 〉

潜在 意識 が 変わってくれば、
直接的 に 実際に 役立つ 方法も
みつかってくるし、あなた の
行動 を 命令する 信念、また、
あなたの 欲望 を 実行に 移 (うつ) す
自信 が 生まれて、大きな 資産
が 身 (み) に ついてくるのだ。

あなたにとって、もっとも
大事なことは、あなたの
心を支配している積極的感情を
ふるいたたせ、やったって
ダメだなという 弱気 な、
否定的 な 感情を 一掃
(いっそう) してしまうことだ。

積極的な感情にみちあふれた
心のあり方は、信念がもっとも
住みやすい場所なのである。

あなたの 心 に 信念 が わけば、
チャンス を つかみ それに
即応 (そくおう) して 行動 できる
潜在 意識 も 豊かに
なって ゆく はずだ。

長い年月にわたって、宗教家は
人間に信仰をもたせる戦いを
やってきた。

そのためにはドグマや
教条(きょうじょう)も使われた。

だが、いままでにどうして
人間に信念をもたせるか、
その方法となると、
成功したものはひとつもない。

それは 宗教家が、信念という
ものは 自己 暗示 によって
生まれるもの である ことを、
誰 ひとり 述 (の) べ
なかった ため で ある。

普通の人がわかる言葉で、
われわれは信念のないところから
信念を生じさせ、発展させる
方法として知られているものを
述べてみよう。

あなた自身が、信念とは
無限ものもであることを
信 (しん) ぜよ。

まず、あなた は もう 1度、
信念とは われ われ に、
生命、力、考える 衝動
(しょうどう) を 与 (あた) える
「 永遠 の 霊薬 」 で あること を
思い出す ことだ。

【 霊薬とは、不思議 な 効 (き) き
目 が ある薬。神薬。 goo 辞典 】

つぎの 言葉 は、2度、いや 3度、
4度、読む 必要 のある 文句だ。
声 高らかに 唱 (とな) える のに
値 (あたい) する 言葉 なのだ。

信念は、あらゆる 富 を 蓄積する
スターティング ポイント
( = 出発 点 ) で ある。

信念は、いかなる 科学の 法則を
もってしても 分析 できない、
あらゆる《 奇跡 》
あらゆる《 神秘 》
の 基 (もと) である。

信念は、失敗者 を すくう
唯一 (ゆいいつ) の 救済者である。
信念 は、無限 の 知性 と
相通ずる 唯一 の 媒体 で ある。

信念は、人間の 限られた
精神 が つくりだす 考えを
ゆり動かして、精神的 資産 に
転化 する 要因 である。

信念は、人間 が 無限 広大 な
知性 を 召使 (めしつか) い
として 行使 (こうし) できる
唯一 の 媒体 である。

《 自己 暗示 の 魔術 》

自己 暗示 が 魔術 である という
証拠 は 簡単 に 説明 できる。

では 自己 暗示 とは 何か、
そして 何が できるか を
中心 に 考えて みることに しょう。

人間 は ある ひとつ の ことを
くりかえし くりかえし
やっていると、それが
ホンモノ に なってくる ことは、
よく 知られている 事実 だ。

ウソ を 何回 も くりかえしている
人間 は、ウソ が 真実 だと
思ってしまう。また、ウソ が
真実 で なくては ならない と
信じる ように なる。

どんな 人 でも、自分 の 心 を
占領 (せんりょう) されている
ことで、その 考え が 支配
されてしまう。

自分 の 心 の 奥底 で 考えている
ことは、同情心も 加 (くわ) わり、
それに その他の 感情が
むすび ついてく ると、
その人の 行為、行動 の すべてを
支配する 機動力 と なるのだ。

さあ、そこで非常に重要な
真理を述べる段階になってきた。

つまり、「 どんな 感情 であろうが、
それが その人 の 考えと
融合 (ゆうごう) すると、
その他 (ほか) の 考えを
全部 ひきつけてしまう
マグネット の ような
力 が 生じてくる 」 のだ。

感情によって マグネット のように
強化された 考え というのは、
種子 にも たとえられる のだ。
肥沃 (ひよく) な 土地 に この 種子
が まかれると、芽 (め) を 出して
大きく 成長 し、やがて 花 が さき、
実 を 結 (むす) び、同じような
種子 を 何百万 と つくるのだ。

人間 の 心 は、心 の なか に
支配的 な 存在 となっているものに
同化 しよう と、たえず
ゆり 動かされて いる。

つまり、人間 の 心 の なかには
アイデア とか プラン とか、目的
とか いろんな 考えがあるが、
感情と むすびついて 磁石
(じしゃく) のように 強くなった
考えが、すべて の プラン や
アイデア を 自分 の 味方 とし、
あるい は 同化して いって、
うって 一丸 (いちがん) として
1つ の 考えに まとめて しまうのだ。

そして、1つ の 考え方が 心 の
なか を 全部 支配 して くる。

さて、われ われ は ここで 最初 の
出発点 に かえって、アイデア、
プラン、目標 など を きめる
種子 は、考える ことを
くりかえして ゆくうちに
生ずること を 知らされた。

あなた の めざす 大 目標、
あるい は 心 に きめた 目的、
あるい は それ を 金にする
法 など を 文章 に して、
読みやすい 言葉 で、
毎日 毎晩 くりかえし
声高らかに 唱 (とな) えることが、
ついには あなたの 潜在意識 を
ゆさぶり ホンモノ にする
方法 で あること が
おわかりに なった はずだ。

あなたが どんな 逆境 (ぎゃっきょう)
に あろうとも、この方法 によって
貧乏神 を ふりすて、秩序 (ちつじょ)
ある 生活 を うちたてる ことが
できる はず だ。

精神的 な 資産 が 豊か になれば、
あなた が もっている
ハンディ キャップ
( = 不利 な 条件 や 障害 ) は、
自己 暗示 の 原理 を 用いる
ことによって 克服 されるし、
臆病 な 気持ちも 勇気 に
変わってくる はずだ。

自己 暗示 の 原理 を 使うには、
再三、再四、述べているように、
積極的 な 考えを 刺激する 言葉を、
簡潔 な 文章 に し、それを 暗誦
(あんしょう) し、くりかえして
唱えてゆけば、あなた の 心 の
なか に ある 潜在 意識 は、
大きな 働き を する 最大 の
武器 と なって くる はずで ある。

〈 後 略 〉

【 暗誦 (あんしょう) とは、
暗記したことを
口に出して唱えること。
「 詩を — する 」goo 辞典 】

□ 参考 文献

「 巨富 を 築 く 13の 条件 」
ナポレオン・ヒル 著
志賀 政喜 訳
実業之日本社 発行

▷ ナポレオン・ヒルに学ぶ成功哲学。
生涯、名言や成功法則を解説
( N L P 新しい学び と 気付き )
https://www.nlpjapan.co.jp/nlp-focus/napoleon-hill.html

▷ 成功 哲学 の 祖
「ナポレオン・ヒル」
の 来歴 と 名言 を 解説
( セミナーズ プロ )
https://seminars.jp/media/236

「 巨富 (きょふ) を 築 (きず)く 13の 条件 」 の ご紹介 です - いっぺい

2024/07/30 (Tue) 15:27:10

著者は ナポレオン・ヒル。

▷ 7 ページ から。

◇ はしがき ナポレオン・ヒル

本書 の 各章 には、わたくし が
長年月 に わたって、研究 し
分析した 数百人 の 富豪 (ふごう)
の《 巨富 を 築く秘訣 》が
網羅 (もうら) されている。

わたくし が その 秘訣に 関心 を
もちだした のは、50年前、
アンドリュー・カーネギー に
会って から だった。

如才 (じょさい) の ない、
この 愛すべき スコット人 は、
ほん の 少年 に すぎなかった
わたくし に、何気 (なにげ)
なく、彼 の 金づくり の
秘訣 を もらした ので あった。

話し 終わった カーネギー は
椅子 (いす) に 深々 (ふかぶか)
と 身を 沈 (しず) めると、
眼 (め) を 光 (ひか) らせて
ジーッ と わたくし を みつめた。

彼 が 語った ほんとう の 意味
を 理解する 頭 が わたくしに
あるか どうか を、
見きわめ ようと した。

そして、わたくし が 彼 の
アイデア を 把握 (はあく) できた
と わかる と、金づくり の
秘訣など 何 ひとつ もたず、
一生 失敗者 として 終わる
この 世界 の 男女 に、
この 秘訣 を つたえる 仕事を
少なくとも 20年 以上
続ける 気持ち が わたくし に
ないか、と 聞く のだった。

もちろん、わたくしは
カーネギー の 協力 によって、
それ を やりましょう と
約束 した ので ある。

わたくし は それから
一生涯 (いっしょうがい) の
ほとんど を、何千人 という
人たちに 実際に テストを
行 (おこな) って、金づくり の
秘訣 を 実証 してみた。

カーネギー が 巨富 を 築いたのは、
彼 自身 が つくり あげた 秘訣
の ためで あったが、どうしたら
金 を貯 (たくわ) える ことが
できるか、それを あみだす 時間 を
もたない 人 に、その 秘訣 を伝授
(でんじゅ) しよう、というのが、
カーネギー の 考えだった。

そして、わたくしに、その
職業 の 如何 (いかん) を
問 (と) わず、あらゆる 人々 に
この 秘訣をためしてみて、
それが まちがって いない ことを
たしかめたい、と いうのが、
カーネギー の 願い だった。

カーネギー は この 秘訣 は
公立 学校 は もちろん のこと、
大学 でも 教える 必要 が ある。

もし、そうすれば、いまのまでの
教育 期間 は 半分 以下 で すむ
から、教育 制度 に 大 改革 を
まきおこす ことに なる、
と カーネギー は 信じて
疑 (うたが) わなかった。

〈 中 略 〉

あなた が 第1章 を
読み はじめる まえに、
この はしがき で、カーネギー の
秘訣 を かんたん に 要約 して
お伝え して おきたい。
それは、「 すべて の 事業 達成、
すべて の 巨富 は
まず アイデア から 始まる 」
と いうこと で ある。

そして あなた が この 秘訣 を
受け入れる 準備 が できたなら、
それで あなた は 目的 の 半分
を 達成したも 同然 で、あとの
半分 を 達成するに 必要なものを、
あなた の 心 に うえつければ よい
ので ある。そのことは あなたも
容易 (ようい ) に 納得
(なっとく) できる であろう。

〈 中 略 〉

▷37ページから。

《 あなた の 頭脳 に 天才 が
眠っている 》

あなた の どこか に、かならず
眠り つづけて いる、目標 達成 の
種子 (しゅし) が ある はずだ。

それをめざめさせ、活動させれば、
あなたが望みもしなかったような
高いところに、あなたを
運んでゆくものである。

音楽 の 天才 が バイオリン
の 弦 (げん) に むかって、
いとも 妙 (みょう) なる
名曲をつくりあげるように、
あなたも頭の中で
ねむりつづけている才能を
めざめさせすことによって、
あなたが達成しようと思う
目標に到達できるのである。

アブラハム ( = エイブラハム )
・リンカーン は
40 を すぎる までは、
なすこと やること すべてに
失敗 し どおし だった。

彼 の 心 と 頭 に ねむりつづける
才能 を めざめさせ、偉大な
経験 を するまでの リンカーン
は どこの 馬 の 骨 だったか
わからぬ 人間 だった。それが、
世界 でも 有名 な 偉人 になった。

その 経験 とは、悲しみ と 愛 の
むすびついた 感情 だった。

彼は 真 の 愛情 を そそぐことが
できた、唯一 の 女性 アン・
ラットルジー に あって、その 才能
を めざめ させられた のである。

愛 の 感情 は 信念 と まったく
似通 (にかよ) った 精神 状態
で ある ことは、よく 知られている
ことだ。それゆえに、
愛 を もって 人間 の 考えを 刺激し、
それを 精神的 資源 に することが
できる。筆者 (ひっしゃ) は、
数百人 の 大目標 を 達成 した
成功者 の 仕事 を 分析 している
うちに、その 人たち が いずれも
婦人 の 愛 に よって、大きく
影響されていること を 知った。

〈 中 略 〉

▷147ページから。

《 創造 能力 の 開発 》

創造的 才能 は、それ が 個人 の
潜在 意識 以外 の ところで
芽生 (めば) えるとなると、いっそう
活発に、振動 を 高めてゆくものだ。

そして、この 才能 は 使われれば
使われるほど、いっそう その人を
信頼 するように なって、
創造的 才能 に 衝動的 考えを
おこすように 要求するようになる。

この 才能 を 使用すること
によってのみ、開発 し
伸展 させることが できるのだ。

大芸術家、大音楽家、大詩人
といわれる 人 が 偉大 に なったのは、
実に、この 自分 の 心 の 中 で、
「 ささやく ように 小さな 声 」 で
語っているものを、創造的 才能
によって、信頼してゆく 習慣 を
体得 したからである。

するどい 創造心 を もっている 人が、
彼らの 最上 の アイデ アは
いわゆる 「 直観 」 からくる、
と いわれているのは 事実 なのだ。

〈 後 略 〉

▷ アイデア【idea】 の解説

1 思いつき。新奇 な 工夫。
着想。「 — が浮かぶ 」

2 イデア。観念。理念

出典:デジタル大辞泉(小学館)

▷ 潜在 意識
(せんざ いいしき) の解説

心の奥底にあって、
本人 も 気づかない 意識 のこと。
自覚されないが、本人 の 行動 や
思考 に 影響 を 与える、
秘められた 意識。
精神 分析 における「 無 意識 」。

注記 「 潜在 」は、表面に出ず、
内に 隠れていること。
「 顕在 けんざい 」が 対 義 語。

出典: 学研 四字熟語辞典

□ 参考 文献

「 巨富 を 築 く 13の 条件 」
ナポレオン・ヒル 著
志賀 政喜 訳
実業之日本社 発行

▷ 成功 哲学 の 祖
「ナポレオン・ヒル」
の 来歴 と 名言 を 解説
https://seminars.jp/media/236



「 人生を 祝祭にする 言葉 」 の ご紹介 です - いっぺい

2024/07/19 (Fri) 11:21:08

著者は 齋藤 孝 (さいとう たかし) さん。
明治 大学 文学部 教授。

◇ 154 ページ から。

『 処世 ( しょせい ) の おきて 』

ゲーテ ( 訳 / 高橋 健二 )

気持ち よい 生活 を
作ろう と 思ったら、

済 (す) んだこと を
くよ くよ せぬこと、

滅多 (めった) なことで
腹 を 立てぬ こと、

いつも 現在 を
楽しむ こと、

とりわけ、
人 を 憎 (にく) まぬこと、

未来 を 神 に まかせる こと。

「 警句 的 ( けいくてき ) 」 より

ヨハン・ヴォルフガング・
フォン・ゲーテ
( 1 7 4 9 ~ 1 8 3 2 )
ドイツ の 詩人・作家。
恋愛 体験 を もと にした
抒情詩 ( じょじょうし ) を
20代 で 発表。
1 7 7 4 年 に 刊行された 小説
『 若き ウェルテル の 悩み 』で
一躍 脚光 (いちやく きゃっこう)
を 浴 (あ) びる。

〈 中 略 〉

私 は この 21世紀、
再 (ふたた) び ゲーテの
時代 が 来る のではないか と
ひそか に 思っている。

ゲーテ についての 本 を 書く
ぐらい、私 は ゲーテ を
敬愛 (けいあい) している。

なぜ か というと ゲーテ は
人生 というものを、
十全 (じゅうぜん) に
知り 尽 (つ) くしているから。

〈 後 略 〉

▷ 処世 とは、
世間 と 交わって うまく 生活
していくこと。世渡り。
「 — の道 」「 — にたける 」

▷ 十全 とは、
少しも 欠けたところが ないこと。
十分に 整っていて、
危なげのないこと。
また、そのさま。万全。
「 — を期して 念を入れる 」
「 — な(の)備え 」
《 出典 goo 辞書 》

□ 参考 文献
声に出して読みたい日本語
「 人生を 祝祭にする 言葉 」
齋藤 孝 著
草思社 発行
▷ 齋藤 孝 《 知るぽると 》
https://www.shiruporuto.jp/public/document/container/kataru/023_takashi_saito.html

「 作詞 の テーマ に ついて 語る 」 作詞家さん の ご紹介 です - いっぺい

2024/07/13 (Sat) 09:32:06

日本を 代表する 作詞家 の
阿久 悠 (あくゆう) さん と
安井 (やすい) かずみ さん
の 言葉の ご紹介です。

【 テーマ とは、
( ドイツ ) Thema
行動 や 創作 などの
基調 となる 考え。主題。
〈 出典 goo 辞書 〉】

阿久悠さん
( 1937年 2月7日 - 2007年 8月1日 )
作品は、
ザ・モップスの「朝まで待てない」、
尾崎紀世彦さんの「また逢う日まで」、石川さゆりの「津軽海峡冬景色」、
都はるみの「北の宿から」、
アニメ「宇宙戦艦ヤマト」、
森田公一「青春時代」、
ピンク・レディーの「UFO」、
沢田研二の「勝手にしやがれ」など、
5000曲 以上。

安井かずみさん
( 1939年 1月12日 - 1994年 3月17日 )
作品は、
小柳ルミ子 の「わたしの城下町」、
沢田研二 の「危険なふたり」、
伊東ゆかり の「恋のしずく」、
浅田美代子 の「赤い風船」、
竹内まりや の「不思議なピーチパイ」
など、4000曲 以上。

◇ 阿久 悠さん の 言葉 から。

《 時代 の 飢餓感 (きがかん)
を とらえる 》

ぼくは、テーマ 選びの
基本 姿勢 として、時代の
飢餓感を見きわめ、
とらえることを 1番 に
置 (お) いている。

今の社会で1番ほしいものは
何なのだろうか。
それは 愛 なのだろうか。
やさしさ なのだろうか。
陽気 (ようき) さ なのだろうか。
激 (はげ) しさ なのだろうか。
新 (あたら) しさ なのだろうか。
古 (ふる) さ なのだろうか。
便利さ なのだろうか。
不便さ なのだろうか。
金 なのだろうか。
自然 なのだろうか。
文明 なのだろうか。
原始 なのだろうか。
強さ なのだろうか。
弱さなのだろうか。
リンゴ なのだろうか。
グレープフルーツ なのだろうか。
裸 (はだか) なのだろうか。
正装 (せいそう) なのだろうか。
純愛 (じゅんあい) なのだろうか。
ポルノ なのだろうか。

無限にある そういったものを、
常 に 社会 の 動きを 見ながら
考えている のである。

その 中 には、もちろん、
ぼく 自身 の 飢えも
含 (ふく) まれているし、
時代 の 飢えも 含まれている。

そういう 満たされない 部分を
補 (おぎな) ってやるのが、
歌 の 持つ 1つの 使命
では ないか と 考えている。

〈 後 略 〉

◇ 安井 かずみ さん の 言葉 から。

《 テーマ 》

「 何を 書こうか 」
ということが、まず 問題 です。
あの事 に しようか、
この事 を 書こうか
というわけで、
私 の 経験から、3通り の
発想法 を あげてみましょう。

まずは、漠然 (ばくぜん) と
渦巻 (うずま) く
抽象的 (ちゅうしょうてき) な
想 (おも) い から
絞 (しぽ) り 込 (こ) んでゆく
テーマ の とらえ方。

それら 渦巻く あれこれ は、
失恋 (しつれん) で あり、
旅 で あり、孤独 (こどく)、
友情、幸せ、優 (やさ) しさ、
反省、悔恨 (かいこん) の 涙、
不満、思い出、失望、
希望、哀愁 (あいしゅう)、
悩 (なや) みごと、美しさ ・・・。

時に 真実 の 発見 であり、
再 確認 で あり、本心、
ロマンティック さ、
狂気、そして 愛 ・・・。

それら 人生の もろもろ
というわけです。誰 でも、
どれかに 思い当たる でしょう。

その 書き時 (どき) に 当たって、
それら の 想い の 中 で
どれが 最 (もっと) も 強く
自分を 動かしているか で、
テーマ は 決まって きます。

情熱的に、集中して、自分を
動かしているものを 抽出
(ちゅうしゅつ) していきましょう。

実際 の ところ、額 (ひたい) や
手 が 汗 (あせ) ばんで
くるものです。

作詞者 の 最も 辛 (つら) く、
最も スリル の ある 興奮
(こうふん) の 一瞬
(いっしゅん) ・・・ いえ 1 時間、
いえ 1日中 の ことすら
ありますが ・・・ です。

この テーマ の 絞 (しぼ) り
だし 時 (どき) の こつ は、
「 正直 に 自分 の 心 を
のぞき 込 (こ) む 」 ことでしょう。

格好 (かっこう) つけたり、
気負 (きお) ったり、
言い訳 (わけ) がましく
自分を 見ては いけません。

テーマ の 核心 (かくしん) が
逃げて しまう からです。

電話 の 応対 (おうたい) に 出たり、
あらぬ 考えに
気 を 散 (ち) らしたりするのも
禁物 (きんもつ) 。

ぐいぐい 残酷 (ざんこく) な
までに、テーマ に 沿(そ)った
情況を 絞 (しぼ) りあげていく
勇気 と 洞察力 が 必要です。

【 洞察 とは、
物事 を 観察 して、その 本質 や、
奥底に ある ものを 見抜くこと。
見通すこと。
〈 出典 goo 辞書 〉】

「まあ、ずいぶんと
辛 (つら)い 思いを するんですね」
と 言う 人 も いる
かもしれません が、
この テーマ 絞 (しぼ) り
《 産み の 苦しみ 》さえ
済 (す) めば、あとは
作詞 をやめられない ・・・

と 思うほどの 楽しい
大 (おお )いなる 時間 が
やって くる のですから、
この 一瞬 を 頑張 (がんば) り
ましょう。苦しくなったら、
冷 (さ) めて しまった
ジャスミン・ティ でも 飲んで。

さて 次は、幸 (さいわ) い なるかな。
テーマ は そこいら じゅうに
転 (ころ) がって います。

多くは なにげない 日常 の 中 に。
その 狭間 (はざま) に。
埃 (ほこり) を かぶって、
あるいは 何かに 化 (ば) けて。
掘 (ほ)り 起こして みましょう。
磨 (みが) いて みましょう。
見直 (みなお) して みましょう。
振り 向いてみましょう。
見慣 (みな) れた いつもの 場所に、
いつものように 掛 (か) けてある
1枚の リトグラフ ・・・ の
思い出。

♪君が 三年前
ふらりと この 家 に
僕の 人生に
紛 (まぎ) れこんだ あの頃
そんな 人並 (ひとな) みな
時も あった
君が 選んだ モノクローム の
リトグラフ ・・・ ・・・

( 「 優しい 夜の 過ごし方 」 より )

【 リトグラフ =
石版 画( せきばんが ) 】

テーマ と 成り 得る
モチーフ や 動機 は
いくらでも あります。

中 (なか) でも、机に 向かった 時、
強い 印象を 持つ 事柄 は
テーマ に なります。

感動している 事柄、
気になっている 人物、
しがみ 付 (つ) いていたこと、
こだわっている事象、
泣 (な) きたい ほどの 思い出、
あるいは 泣くに 泣けない
ほどの 失恋 ・・・。

〈 中 略 〉

いずれ にしても、強すぎる ほどの
衝動 (しょうどう) を 持って
テーマ を 選ぶ ことです。

書き手 が 非常に 強く 念じても、
書くという メディア に 移行して
少し 薄 (うす) まり、メロディー
と 結婚 して 少し 変化し、
さらに 歌手 の 声 を 通じて、
空間に 飛び 散る 運命 を
持っている からです。

テーマは、それらの 段階 を
踏んでも、なおも 歌の
軸 (じく) で あり 続ける もの
として、しっかりと
決めて かかりましょう。

テーマ の 探り方 の
3っ目の 方法として、
ディテール の ひとかけら ・・・
から と いうのが あります。

【 デテール とは、
全体の中の 細かい 部分。細部。
〈 出典 goo 辞書 〉】

例 ( たと) えば マスカラ が
滲 (にじ) んで いる
女 の 泣き 顔。

例えば 真珠 (しんじゅ) の
艶々 (つやつや) した 丸 (まる) み、
例えば ひとり寝 の ベッド、
風邪薬 (かぜぐすり)、
白檀(びゃくだん)の
香り入り石けんの匂(にお)い
などなど。

【 白檀とは、
ビャクダン科の常緑の木。
高さ3〜10メートル。
材は 黄色がかった 白色で
強い 香り がある。
〈 出典 goo 辞書 〉】


その時書き手の脳裏に妙に
ひっかかっている
ひとかけら、気になる
ひとかけらのディテール・・・
そこから、なぜ気になって
いるのかを突き詰めていく
場合もあるでしょう。

そのひとかけらから
イマジネーションを
広げていくことも
ありますし、思わぬ記憶と
結び付(つ)いてドラマが
つかめることもあります。

テーマは、書く本人が
ぐーんとのめり込んで
いっても決して
あやふやにならない、
手応えあるものこそを
選びましょう。

〈 後 略 〉

□ 参考 文献

「安井かずみの作詞教室」
安井かずみ 著
光村図書 出版 発行

「作詞 入門 」
( 阿久 式 ヒット・ソング の 技法 )
阿久 悠 著
岩波 現代 文庫 / 岩波 書店 発行

NOTE 70年代 を 代表する
作詞家、安井 かずみ
https://note.com/meg_ikoa/n/n46cb3fe3940c

NHKアーカイブス 阿久 悠
https://www2.nhk.or.jp/archives/articles/?id=D0009072043_00000

「 高校 野球の 応援歌に 懐 (なつ) メロが 多いのは … 」 - いっぺい

2024/07/10 (Wed) 15:28:56

「 高校 野球の 応援歌に
懐 (なつ) メロが 多いのは
先輩が 活躍した曲で
自分も 活躍したい 」 から。

「 チコちゃん に
叱 (しか) られる 」
NHK 総合 2024年 7月5日 放送。

《 2023 年
懐 ( なつ ) メ ロ T O P 5 》

1位 サウスポー/ピンク・レディー
( 1978年 ) 26 高校
2位 ルパン三世 の テーマ /
大野 雄二 ( おおの ゆうじ )
( 1977年 ) 16 高校
3位 紅 (くれない) / X JAPAN
( 1989年 ) 15 高校
4位 パラダイス銀河 / 光 GENJI
( 1988年 ) 8 高校
4位 狙 (ねら) いうち / 山本リンダ
( 1973年 ) 8 高校

【 解 説 】

「 狙 いうち 」は、1973 年 に
リリースされた、山本リンダの
シングル曲。作詞者 の
阿久 悠 ( あく ゆう ) が
O B だった ことから
明治 大学 応援団 が
「 チャンス テーマ 」 として 導入。

「 パラダイス 銀河 」 は 1988年 に
リリース された 光 GENJI の
最大 の ヒット 曲。
1989年 に 選抜 高校野球 大会
の 入場 行進曲 に 採用され
応援歌 として 定着。

「 紅 (くれない) 」 は
1989年 にリリースされた
X JAPAN の メジャー デビュー
シングル。1992 年 の 第 43 回
NHK 紅白 歌合戦 でも 演奏。
X の YOSHIKI さん と
TOSHI さん が 千葉県 の
学校 出身 と いうのが
どんどん 広まって
演奏する 高校 は とても 多い。

「 ルパン 三世 の テーマ 」
作曲は 大野 雄二 (おうのゆうじ)。
作詞は 千家 和也 (せんけ かずや)。

応援には、ある《 こだわり 》が
あるといいます。
原曲の 歌詞を そのまま 歌う。

♪ 男には 自分の 世界 がある
たとえるなら 空 を かける
ひとすじ の 流れ星
かっ 飛ばせ ! ♪

「 男 っていう フレーズ が
奮 (ふる) い 立つ みたい です ! 」

と 詳 (くわ) しく 教えて
くださるのは、高校 野球
ブラバン 応援 研究家 の
梅津 有希子 (うめつ ゆきこ) さん。

高校 時代 に 吹奏楽 の
全国 大会 で 金賞 を 受賞。
現在 は 甲子園の 全 試合を
現地 で 取材 している。

「 サウスポー 」 は
1978年 にリリース された
ピンク・レディー の 代表曲。
「 狙いうち 」 と 同じく
阿久 悠 (あく ゆう) が 作詞 し
都倉 俊一 (とくら しゅんいち)
が 作曲。1978年
「 日本 歌謡 大賞 」 大賞 を 受賞。

49高校中、26 高校 と
半数 以上 の学校 が 演奏。

この曲の、
「 背番号 1 の すごい 奴 (やつ) 」
とは、世界 の ホームラン 王
王 貞治 (おう さだはる)
さん の こと。

サウスポー ( 左 投げ ) の
ピッチャー ( 永射 保
《 ながい たもつ 》投手 ) が
王さん を 空振(からぶ)り
三振 (さんしん) に
しとめた 様子 (ようす) から
イメージ された と
言われています。

〈 後 略 〉

□ 参考 文献
「 チコちゃん に
叱 (しか) られる 」
NHK 総合
2024年 7月5日 放送
https://www.nhk.jp/p/chicochan/ts/R12Z9955V3/
サウスポー/ピンク・レディー
https://youtu.be/Wy4FLcW-lLI?si=f9YBu2j5k2oTdQ6j
ルパン 三世 の テーマ
https://youtu.be/_i0BKOSlYok?si=pC0zkfYiHCzG7sl_
紅 (くれない) / X JAPAN
https://youtu.be/8ArAnXLbFck?si=NhuQNpOQLD8kUNb7
パラダイス銀河/光 GENJI
https://youtu.be/XFGWYi_cAx4?si=cSMTt_XtZijfkTU8
狙 (ねら) いうち/山本リンダ
https://youtu.be/Mw3wBCO20UE?si=f3N7uLXbD_soYji-

「 自由に 生きる 言葉 」 の ご紹介 です - いっぺい

2024/07/08 (Mon) 15:00:34

著者 は ボブ・ディラン。
アメリカ の 国民的 シンガー・
ソング ライター。

◇ 41ページから。

《 歌 》
自分 には これしか ない
という やり方 で 歌うんだ。

《 自然 》
内面から 素直に 出てくる
歌だけ を 歌いたい。
歩いたり、話したり
するのと同じように
歌が 書きたい のさ。

《 努力 》
歌を書くためなら
なんでもするね。
少なくとも今までは
そうしてきた。

《 自分 の 歌 》
今は、みんなが自分で
作った 歌をうたう。
おもしろい のは、ぼく 自身 が
もと もと は ソングライター
では なかった という ことだ。
いつ の間 (ま) にか
そう なって いただけ さ。

《 経験 》
歌は、自分の 知っていること、
自分の 感じたことを もと に
作ら なくては いけ ない。

《 テーマ 》
歌 は できるだけ 小さく、
狭 (せま) いテーマで
作るように している。
テーマ が 小さいと、
感情 の 占 (し) める
割合 が 大きくなるからね。

《 他人 の 歌 》
自分で 作(つく)るように
なるまで、たくさんの
他人 の 歌を うたって きたが、
それも 大事な こと だったと
今 は 思うよ。

《 ロックン ロール 》
ロックン ロール を 歌う 気持ちで
フォーク を 歌って いたんだ。
ぼく の 音楽 が 今 も
聴き 続けられている 理由 も
そこ に ある と 思う。

《 深み 》
フォーク の 詞 の1節 には、
ロックン ロール の 1曲
全部 より も 深い 人生 の
真実、絶望、悲しみ、勝利感、
超 自然的 なる もの への
信頼 などが 満 (み) ちていた。
そういうものが 必要だ と思った。

《 歌詞 》
リズム も、メロディー も、
すべて なくした と しても、
ぼくは 歌詞を 暗唱 (あんしょう)
できる。重要 なの は
メロディー じゃない。歌詞 だ。

《 言葉 》
どういう 言葉 を 使うか。
言葉 を どういうふう に
はたらかせる の か。
歌 でも 詩 でも
大事なのは それ だ。

《 創作 》
歌 を 書くのは
孤独 な 作業 だ。
孤立 した 世界 に
閉 (と) じ 込 (こ) もらない と
歌 は できない。

《 問題 と 怒り 》
以前 は、
「 何 (なに)、人種 差別、
それ は 問題だ、
それで いこう 」
そういう 具合 (ぐあい) だった。
歌 に できるような 問題 は
何千 と ある から、1つ を
選 (えら) んで、怒 (いか) り の
感情 を 爆発 させるんだ。

《 ぼく と 歌 》
ぼく の ことは 歌 で
すべて が わかる はずだ。
目 の 付け どころ さえ
間違って いなければ。
何曲 か を 合わせて
はじめて 意味 が
はっきり する 歌 も ある。

《 物語 》
フォーク の 詞 には
信じられない 物語 に
なっている もの なんかも
たくさん あるし ・・・。
今 ラジオ で 流れている
音楽 の 90 パーセント
より は 良い よ。
( ニューヨーク、 1985年 )

《 いま を 歌う 》
ぼく の 歌 は どれも、
「 懐 (なつ) かし の
あの 時、あの 歌 」 という
種類 の もの じゃないよ。

《 ヒーロー 》

ヒーロー と いう のは、
自分 の 自由 と 引き換 (か) えに
どういう 責任 が
生 (しょう) じるか を
わかって いる 人、
愛 する もの の 命 を
救 (すく) う ため に
貨物 列車 に 飛び込む こと を
恐れない 人 の ことだ と 思う。
ぼくの 場合 は、ギター だな。
歌 で 王様 の 心 を 和 (なご)
ませる も いうのも いい。
誰 にも できる ことじゃない から。
( ニューヨーク、 1985年 )

〈 後 略 〉

□ 参考 文献

「 自由に 生きる 言葉 」
ボブ・ディラン 著
夏目 大 ( なつめ だい ) 訳
イースト・プレス 発行

◇ ボブ・ディラン 〜
ノーベル文学賞 原点
のステージ 〜
初回放送日:2024年3月8日
https://www.sonymusic.co.jp/artist/BobDylan/info/561146

「 人生は いくらでも わくわく 生きられる!」の ご紹介 です。第 3 回 - いっぺい

2024/07/01 (Mon) 11:54:06

著者 は 千葉大学名誉教授、心理学者
の 多湖 輝 (たご あきら) さん。

◇ 85ページ から。

「 《 なる ように なる! 》
じゃ 無責任 ! 」
って 思って いない かい ?

♪ ケ ~ セラ ~ セラ ~ ♪
あ、失礼 ・・・・・・。
この歌、聴 (き) いたこと
ない かい?
「 ケ ・ セラ ・ セラ 」、
訳 (やく) す と
「 なる ように なる 」
って 歌 なんだ。
もう、この 話 に ピッタリ!

え ? ゼン ゼン 知らない ?
そう ・・・・・・。
いい 歌 なのに、
惜 (お) しいなあ。

何か 目標 が あって、それに
向 (む) かって 努力するのは、
素晴 (すば) らしいことだ。

でも、思うようにならなくて
イライラしたり、
「 こんな はずじゃ なかった 」
と 落ち こんだり なんて、
しょっちゅう なんじゃない ?

何を 隠 (かく) そう。
この ワタシ が そう。

「 なる ように なる ! 」 は、
そんな とき の
合 (あ) い 言葉 さ。

この フレーズ が はいった
歌 を口 ずさめば、
イラ イラ、イガ イガ
していた 気持ちが、
するすると ほどける んだよ!

最近、ホントに 思うんだよね。
やるだけ やっとら、
「 なるように しか ならない 」
ってことが たくさんある。

それなのに、「 まだ まだ、
なんとか してやろう 」
って がんばっちゃう
人 が、けっこう いる。

でも それってね、
自分 で 自分 を
苦しめている だけなんだ。

やれば やるほど、自分 を
追い 詰 (つ) めちゃう。

人間、間違 (まちが) えたり、
失敗したり、傷 (きず) ついたり、
傷つけたり、思いもかけない
不幸に 見舞 (みま) われたり
するもんだよ。
生きているんだから。

「セラヴィ、それが 人生。
人生 いろいろ !
なるように なるさ !」

すぐ には できない かも
しれないけど、辛 (つら) くて
しょうが ない とき、
この言葉を 思い出してみてよ。

でも、ここ で 1つ 注意 !

なにも しない うちから、
「 なる ように なる 」
じゃ ダメ だよ。

「 私、バカ だから 」
「 どうせ ダメ に 決まっている
から 」 だって ? よく 言うよ !
そんなの 怠 (なま) けもの
の 言うことさ。

もちろん、他人 まかせの
「なるようになる」だって、
問題外。

できることは、精 一 杯
(せいいっぱい) 、やってみる。
その うえ に ある
「 なる ように なる 」こそが、
君を 幸 (しあわ) せにするんだ。

【 毎日 が わくわく
楽しくなる マジック ⑧

やるだけ やったら、
「 なる ように なる 」 と 考える ! 】

〈後 略 〉

▽ 資料 ▽

“ C'est la vie ” (セラヴィ) は
フランス人が しばしば
口にする 慣用句。
日本語 に 直訳すると
「 これが 人生だ 」
くらい の 意味だが、
「 人生って こんな ものさ 」
と いった “ あきらめ ” や
達観 の ニュアンス を 帯びて
使われる 例 が 多い。
人生 は 楽しい事 や
良い 事 ばかり では ない。

△ 引用 △
京都府 綾部市 善聞 語録 81
( 広報 11月号 掲載 )

□ 参考 文献

「人生は いくら でも
わく わく 生きられる!」
多湖 輝 著
ゴマブックス 株式 会社 発行

◇ NHK アーカイブス 多湖 輝
https://www2.nhk.or.jp/archives/articles/?id=D0009250474_00000
◇ ケ・セラ・セラ
歌 ペギー 葉山 (はやま)
https://youtu.be/OvLzMU5RIjw?si=4ZSMuxFDLVZqdK-r
◇第65回日本レコード大賞 の 歌
Mrs.GREEN APPLE
(ミセス・グリーン・アップル)
「 ケ セ ラ セ ラ 」
https://youtu.be/i1wofkI11g8?si=1iju848d0t3ght9h

「 作詞 入門 」( 阿久 式 ヒット・ソング の 技法 ) の ご 紹介 です - いっぺい

2024/06/29 (Sat) 22:37:29

著者 は 作詞家 の 阿久 悠 (あく ゆう) さん。

◇ 144 ページ から。

作詞法 なんて ものは、
ほんとう の ところ、
教える ものでも なければ、
教えられる ものでも ないのである。

企画、発想、作業と、
それぞれ 独自 の 感性、
独自 の システム で
行 (おこな) うもの なのであって、
そこへ、何々 流 (なになに りゅう)
とか、何々 風 (なになに ふう)
という 他人 の 感じ方 や、
システム が 入りこむことは
考え られない のだ。

詞 は、陶器 や 織物 とは 違う。

いくら すぐれた 技術 や 工程
を 発見 しても、寸分 (すんふん)
違 (ちが) わぬ 作品 を いくつも
いくつも 作るわけには
いかないのである。

だから、富士山 (ふじさん) の
絵だけを 描 (か) いて、大家
(たいか) の 名 を 欲しいままに
する なんて ことは、作詞家 の
世界 には ありえない。

1 作 1 作 に、
新 (あら) たな 工程 を 考え、
新たな 技術 を 盛りこんで
いかなければ ならない。

千変 万化 (せんぺん ばんか) の
大怪物を 相手に 取り組み、
心臓 (しんぞう) に 近い
ところ を 突 (つ) くと すれば、
こちらも 動か なければ
ならない。座蒲団 (ざぶとん)
しいて 構 (かま) えている
わけには いかない のである。

だから、この 本 を 読めば、
すぐにも 技術 を マスター
できる などとは 夢 々
思わないで 欲しい。

なるほど、阿久悠というのは、
ああ いう 考え方で、ああ いう
書き方 で やって いる のか、
じゃあ、俺 (おれ) は、と、
そこで 自分 の 答え を
出して もらいたい ので ある。

詞 の 書き方 は、何度も いうように
自由である。しかし、でたらめで
あっては 困 (こま) るのだ。
そこで、自由 と でたらめ の
差 (さ) が どこに ある のか
知って もらう ために、現在 の
ぼくが 吐 (は) き だせる すべてを
吐き 出して みたい と 思う。

〈後 略 〉

□ 参考 文献

「 作詞 入門 」
( 阿久 式 ヒット・ソング の 技法 )
阿久 悠 著
岩波 現代 文庫 / 岩波 書店 発行

NHKアーカイブス 阿久 悠
https://www2.nhk.or.jp/archives/articles/?id=D0009072043_00000

「人生は いくらでも わくわく 生きられる!」の ご紹介 です - いっぺい

2024/06/26 (Wed) 11:08:18

この 本 は これで 2回目 です。

著者 は 千葉大学名誉教授、心理学者
の 多湖 輝 (たご あきら) さん。

◇ 168 ページから。

☆ 「 自分 だけの いい ところ 」
は、人 に 見つけて もらえない !


私 と 小鳥 と 鈴 (すず) と

私 が 両手 を ひろげても 、
お空 は ちっとも 飛べないが 、
飛べる 小鳥 は 私 のように 、
地面 (じべた) を 速 (はや) く
走 (はし) れない 。

私 が からだ を ゆすっても 、
きれい な 音 は 出ないけど 、
あの 鳴 (な) る 鈴 は
私 の ように たくさん な
唄 (うた) は 知らないよ 。

鈴 と、小鳥 と、それから私 、
みんな ちがって 、
みんな いい 。

《『 金子 みすゞ
( かねこ みすず )
てのひら 詩集 2 』
J U L A 出版局 / 2003年 》

大正 末期 (たいしょう まっき)
から 昭和 初期 にかけて
活躍 した 童謡 詩人 、
金子 みすゞ
っていう 人 の 詩 だ 。

いいよね 。ほんとうに 、
まったく 、その とおり だ 。

1人 ひとり 、その 人 に
しかない 、いい ところ
が ある 。
だから 無駄 (むだ) に
競 (きそ) う ことはない 。

ああ 、なんだか
泣けて きちゃうよ ・・・ 。

〈 中 略 〉

君 も、君 の 友だち も 、
その また 友だち も 、
だれ も が、「 みんな
ちがって みんな いい 」
ことは 間違 (まちが) いない。

だけど、その 自分 を
発見して、守って いく のは 、
自分 しかいない。

だから、まず、君 自身 が
行動 する しか ないのさ 。

「 幸せ マジック 」 は 、
そんな 君 が いて 、
はじめて 働 (はたら) く
ものなんだ 。

【 ここ 1番 で 「 ビシッ 」
と 決められる マジック ⑥

自分 自身 の 「 みんな
ちがって みんな いい 」
は 、自分 で 見つける ! 】

〈 後 略 〉

□ 参考 文献

「人生は いくら でも
わく わく 生きられる!」
多湖 輝 著
ゴマブックス 株式 会社 発行

◇ NHK アーカイブス 多湖 輝
https://www2.nhk.or.jp/archives/articles/?id=D0009250474_00000

WAV バージョン の 「 今度 お茶でも 飲みましょう 」 の ご 紹介です。 ( ^ ^ ) - いっぺい

2024/06/22 (Sat) 13:50:50

( WAV は MP3 に くらべて
圧縮 されて いない ため
原音に 近い 高音質とか。)

◇ My YouTube Music から ◇

今度 お茶でも 飲みましょう
Japanese Ver.
https://music.youtube.com/watch?v=ND8P8fVnEJM&si=IjXHs9TDQzj2FdQZ

Let's have even tea next time.
(今度 お茶でも 飲みましょう)
English Ver.
https://music.youtube.com/watch?v=4rgmv6tIpr0&si=X4P5aerrseUHzU2_

□ ボク いっぺい の
「 今度 お茶でも 飲みましょう 」
が カラオケ JOYSOUND
で 近日 配信 予定 です。
お楽しみに! https://frekul.com/karaoke_orders/ #Frekul

□ テンポ は バラード ballad 。
♩ = 98。合唱曲 のような
大きい スケール の 歌 に
なりました ! ( ^ ^ )
キー は C メジャー、
最高音 は D5(レ)
最低音 は G3(ソ)。
歌いやすい 音域 です。
約 3 分 10 秒 。

キー が C メジャー なので、
歌 と メロディ を 覚 (おぼ) えると
「 絶対 音感 」 の トレーニング
にも なる! と 感じます ! 笑

◇ 歌詞 ◇

Let's have even tea next time.

今度 お茶でも 飲みましょう

( 作詞・作曲 乙黒 一平 )

When I met you,
I feel like I know happiness.

君 と 出会って
幸せ 知った 気がする

Let's have even tea next time.

今度 お茶でも 飲みましょう

Your heart is
as beautiful as angel.

君 の 心 は
天使 のように 美しい

Let's have even tea next time.
今度 お茶でも 飲みましょう

※ If we can live cherishing,
pure heart like flower in field,

野 に 咲く 花 のように
無垢 (むく) な 心 と

and love,and joy,
and power of art.

愛 と 楽しさ と アート の 力 を
大切 にして 生きて ゆければ 

Aa … then surely,
world will go to peaceful place.

ああ きっと 世界も
平和 に なっていくだろう

※ repeat. ( ※ くりかえし )

Aa … Let's have even tea next time.

ああ 今度 お茶でも 飲みましょう

Let's have even tea next time.

今度 お茶でも 飲みましょう

・・・

「今度お茶でも飲みましょう」 がカラオケになります! - いっぺい

2024/06/19 (Wed) 09:44:43

いっぺいの
「今度お茶でも飲みましょう」
がカラオケJOYSOUND
で近日配信予定です。
お楽しみに! https://frekul.com/karaoke_orders/ #Frekul

「 今度 お茶でも 飲みましょう 」 の 英語 バージョン です。 - いっぺい

2024/06/17 (Mon) 15:30:02

世界 中 の 人 に
聴いて もらえたら 最高です ! (^^)
https://youtu.be/_fHzetA6J-o
( 合唱 バージョン )
テンポ は バラード ballad です。
♩=120 から ♩= 98 に 変えました。
そしたら、合唱曲 に なるような
大きな スケール の 歌 になりました!
(^^)
キー は C メジャー、
最高音 は D5(レ)
最低音 は G3(ソ)。
歌いやすい 音域 です。
約 3 分 10 秒 。
◇ 歌詞
Let's have even tea next time.
今度 お茶でも 飲みましょう
( 作詞・作曲 乙黒 一平 )
When I met you,
I feel like I know happiness.
君 と 出会って
幸せ 知った 気がする
Let's have even tea next time.
今度 お茶でも 飲みましょう
Your heart is
as beautiful as angel.
君 の 心 は
天使 のように 美しい
Let's have even tea next time.
今度 お茶でも 飲みましょう
※ If we can live cherishing,
pure heart like flower in field,
野 に 咲く 花 のように
無垢 (むく) な 心 と
and love,and joy,
and power of art.
愛 と 楽しさ と アート の 力 を
大切 にして 生きて ゆければ 
Aa … then surely,
world will go to peaceful place.
ああ きっと 世界も
平和 に なっていくだろう
※ repeat.
※ くりかえし
Aa … Let's have even tea next time.
ああ 今度 お茶でも 飲みましょう
Let's have even tea next time.
今度 お茶でも 飲みましょう
・・・

「人生は いくらでも わくわく 生きられる!」の ご紹介です - いっぺい

2024/06/14 (Fri) 11:52:03

著者 は 千葉大学名誉教授、心理学者
の 多湖 輝 (たご あきら) さん。

◇ 73ページ から。

♣ いま 悩 (なや) んでも
仕方 (しかた) ないことに、
悩んで いないかい?

〈 中 略 〉

仏教 には、
「 生 も 死 も、1つ の もの 」
と 教える、
「 死生 一如 (しせい いちにょ) 」
っていう 言葉 が あるんだって。

生き物 は、生まれた からには、
いつか は 死ぬ。

《『生』と『死』は コイン の
裏 表 (うら おもて) みたい な
もん だって いうことさ。》

生 死 だけじゃ ない。
苦しさ や 迷 (まよ) い、
喜 (よろこ) び や
楽 (たの) しさ だって 同じさ。

考えてみれば、世の中 は、
そんな もの ばかり だよね。

だから、どんなに 苦 (くる) しく
たって、いつか は
闇 (やみ) から 抜け 出せる。

頭 の 片隅 (かたすみ) で
そう 思っていれば、
苦悩 (くのう) する ときも、
一転 (いってん) して
ドン底 (ぞこ) に
落とされたときも、
「 こういうときも あるものさ 」
と 思うこと が
できる んじゃない かな。

それに、ドン底 ってことは、
これから は もっと 落ちると
いう 心配 (しんぱい) は ない。
あとは、上 へ あがる だけだ
と いうこと さ。

〈中略〉

《 だいだい、悩んだ からって、
どうにか なるものでも ない。
だから、いま 悩む 必要 の ない
ことは、明日 (あした) に
まわせば いい のさ。》

プラス 思考 に なれない 人 って、
どうも、この あたり で
つまずいて いる みたい。

君 は どう かな。

今日 (きょう)という 日は
1度 しか ない。

だから、1日 1日 を、
精 一杯 ( せい いっぱい )、
楽しむように して ごらん。
それ が 明日 に
つながって いく んだよ。

明日 という 字 を、
よく 見てごらん。
「 明 (あか) るい 日 」って
読める じゃないか。

【 毎日 が わく わく
楽しく なる マジック

いま 悩む 必要 (ひつよう)
の ない ことは、
明日 に まわす ! 】 ^⁠_⁠^

□ 参考 文献

「人生は いくら でも
わく わく 生きられる!」
多湖 輝 著
ゴマブックス 株式 会社 発行

◇ NHK アーカイブス 多湖 輝
https://www2.nhk.or.jp/archives/articles/?id=D0009250474_00000

オリジナル の 歌 の 作りなおしです - いっぺい

2024/06/10 (Mon) 15:20:49

よろしければ、ご視聴ください。
「 今度お茶でも飲みましょう 」
( 合唱 バージョン )
テンポ を スロー に 変えました!
♩=120 から ♩= 98 に。
そしたら、合唱曲 に なるような 大きな 
スケール の 歌 になりました! (^^)
https://youtu.be/OOUOcRnmzRM
キー は C メジャー、 最高音 は D5(レ) 最低音 は G3(ソ)。
歌いやすい 音域 です。
約 3分20秒 。

<歌詞>
今度 お茶でも 飲みましょう
( 作詞・作曲 乙黒 一平 )

君 と 出会って
幸せ 知った 気がする
今度 お茶でも 飲みましょう

君 の 心 は
天使 のように 美しい
今度 お茶でも 飲みましょう

※ 野 に 咲く 花 のように
無垢 (むく) な 心 と 愛 と 楽しさ と
アート の 力 を 大切 にして
生きて ゆければ  ああ きっと 
世界も 平和 に なっていくだろう
ああ 今度 お茶でも 飲みましょう

※ くり返し

今度 お茶でも 飲みましょう

・・・


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